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魚のゆりかご水田米

魚のゆりかご水田米プロジェクトとは?

魚のゆりかご水田プロジェクトは、かつての琵琶湖沿岸と魚たちの産卵繁殖場として機能を有する水田環境を取り戻す為、農家・地域が環境と調和した農村振興と地域の環境保全を目的に、魚の産卵繁殖場として、水田の再生をはじめ農産物のブランド化や環境学習イベントを通じ地域の活性や農村振興に繋げて行く取り組みです。


魚のゆりかご水田米プロジェクトの目的

①環境と調和した農業を推進し地域の水質や生態系保全を図ります。
②住民参加により地域ぐるみの湖辺農村地域の環境保全を推進し農村地域の活性化を図ります。
③地域農業の発展と売切れる米作りを目指し今後の農業振興を図ります。
④JAと自治会等が協力し地域ブランド確立を目指した米作りを行います。


魚のゆりかご水田米プロジェクトの取組み内容

かつて琵琶湖周辺の水田は、フナやナマズなどの産卵場としての機能を有していた水田環境は、ほ場整備事業や河川改修によって移動経路が分断され魚の生殖所としての機能は失われてしまいました。

なので近隣の小学生と共に、水田でニゴロブナの産卵や稚魚の成育の観察会や、水田が有する多面的機能について理解を深め、環境と調和した農業を推進し地域の水質や生態系保全を目的としています。
この取組みを、地域独自の取組みとして確立する為、JAと地域が一体となり、今後の農業振興と売切れる米作り(地域ブランド)を築き上げていく事を目標に取り組んでいます。


概要

・水田が魚の産卵場として機能を有する為に、水田と排水路の段差を改修し魚が自然に遡上出きる構造に 改修する。
・水田に親魚を放流し水田の持つ魚の生殖場としての機能を学習する。

栗見出在家のゆりかご水田の魚道工事

作業風景
作業風景

遡上型 魚道施設
遡上型 魚道施設


遡上型 魚道施設の特徴

①通常の営農に支障なく堰板で簡単かつ安全に水位をコントロール
②田植え後~中干し期間、排水路と水田との水面差を10cm以内に維持
③間伐材を利用し、資源循環が図れ住民参加で施工

魚のゆりかご水田 活動フロー図


小学生を中心にニゴロブナ親魚の放流について学習会を行いました。


ニゴロブナ親魚を約15匹水田へ放流します。


翌日、確認したところ無事に産卵していました。



水田で育った稚魚つかみを行っています。


水田で約2cmの稚魚が育ちました。


最後に稚魚放流(ゲンキに育ってね!)


取組み結果

*集落全体で環境への活動意識が深まり、環境こだわり米の取り組みが増えた。(集落の約7割)
*魚のゆりかご水田米としての地域ブランドの確立に一歩近づくことが出来、「魚のゆりかご水田米」として販売にも結びつけることが出来た。
の取組みが地域の農業振興と共に、環境保全活動や様々な地域活動に繋がった。

魚のゆりかご水田米の完成

ほ場の取組み看板
ほ場の取組み看板です。

収穫した魚のゆりかご水田米
収穫した魚のゆりかご水田米です。

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