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お役立ち情報コラム

家庭菜園&家庭園芸 (2001年7月)

私の食育日記  好みのトマトを探して

 私の家族はとにかくトマトが大好きです。一年中食卓にトマトが並ばない日はありません。たとえその日がお鍋であろうと、トマト煮込みであろうと、カットトマトは必ず出すのが習慣です。トマトはそのままが一番おいしいと言って、サラダに混ぜることすら嫌がります。結果、毎食サラダとカットトマトがそれぞれで登場します。
 実はトマトには昆布だしと同じうま味成分であるグルタミン酸が含まれています。欧州では古くから、日本のおだしのようにトマトが調味料として使われてきました。それを思うと本当にトマトはそのままで十分なのかもしれません。
 さらに最近ではトマトの種類が増え、たくさんの味が楽しめます。その中でも糖度8度以上のフルーツトマトはたくさん見掛けるようになりました。日本のトマトで最も一般的な桃太郎系の糖度が5・8度ほどだそうなので、それ以上に甘く、まさにフルーツのようなトマトです。また、酸味のある種の周りのゼリー状の部分を少なくし、甘味を強く感じられる品種も出ています。とにかく甘くなるトマト、これからは、トマトは野菜ではなく果物のような存在になっていくのかもしれません。
 切るだけで人気の一品になってくれる優秀なトマトですが、栄養も豊富。ビタミンCやカリウムも多く含み、赤い色を作っているリコピンは抗酸化作用があるため、がんの予防効果もあるとされています。
 甘いトマトが増えている今日ですが、実はわが家ではその流れとは逆に酸味の強いトマトが人気です。完熟手前のファーストトマトが好きですし、2歳の娘はトマトの種の周りのゼリー状の部分が好きです。このトマトの種の周りの部分、酸味はありますが、栄養も豊富。ならば、ゼリー状の部分がたくさん含まれるトマトを探してあげたい。そこで好みのトマトを探して八百屋さん巡りをしています。トマトが旬の夏はわくわくする季節です。

岡村 麻純(おかむら ますみ)
1984年7月31日生まれ。お茶の水女子大学卒。大学で4年間食物科学を学び、食生活アドバイザーなどの資格を持つ。


ベランダでできるキッチンガーデン  ビート(ヒユ科フダンソウ属)

 ビートやホウレンソウはアカザ科に分類されてきましたが、DNAが決める新分類ではヒユ科になりました。
 世界三大河川や世界三大通貨などといいますが、世界三大スープはボルシチ、フカヒレスープ、トムヤムクン、ブイヤベースの四つの中から三つに絞れないようです。
 ロシア料理のボルシチは、ビートやタマネギなどの野菜と牛肉を炒めてからじっくり煮込んだスープです。日本ではビートの青果が入手しにくいため、家庭の食卓に上ることは少ないです。
 ビートがスーパーに並んでいなければ、自分で作りましょう。ビートの種はホームセンターや通信販売などで入手できます。栽培も簡単でベランダでもできます。ビートは冷涼な気候を好み、夏と冬は品質が悪くなるので、春と秋に種まきします。
 深さ15cm以上のプランターを日当たりの良い場所に置き、市販の培養土を入れます。種皮が堅いので、一昼夜水に浸すと発芽が良くなります。株間15cmで、1カ所に3~4粒の点まきをします。種の2~3倍の覆土をし、軽く鎮圧します。
 ビートは多胚種子といって1粒の種から複数の芽が出ます。順次間引きして1本立てにします。追肥は1週間置きに1000倍の液肥を施します。水やりは朝方にし、夕方に土の表面が乾く程度にします。根が直径5~6cmになったら抜き取り収穫します。収穫が遅れると肌が粗くなり、肉質も堅くなります。
 真紅の根を輪切りにすると、断面は同心円状に彩られています。生のままサラダにすることもできます。
 皮をむいて二~四つに切ってからゆでると、ゆで汁が鮮紅色になります。スープや酢漬けなどにしますが、ゆで汁もダイコンやカブ、ミョウガなどの色付けにも利用できます。
 『カチューシャ』や『ともしび』などのロシア民謡を歌いながらボルシチを煮込めば、よりいっそうおいしくなると思います。

藤巻久志(ふじまきひさし)
種苗管理士、土壌医。種苗会社に勤務したキャリアを生かし、土づくりに関して幅広くアドバイスを行う。


あなたもチャレンジ! 家庭菜園 ハクサイ 病害虫の予防を万全に

 ハクサイの原産地は中国。日本に本格的に導入されたのは明治初年と意外にも新しい野菜です。生育適温は15~20度の冷涼な気候で、寒さに強い冬の代表野菜です。
 8月中旬~9月上旬にまき、早生種で種まき後60~70日、中生種で80~100日で収穫できます。
[品種]
 漬物、鍋物用には大型の品種が主流ですが、小型品種もあります。年内取りは、早生品種の「晴黄65」(タキイ種苗)など、中生品種では、黄芯系の「黄ごころ85」(タキイ種苗)、「黄将」(カネコ種苗)など、また、重さ600gくらいの「娃々菜」(トキタ種苗)、「タイニーシュシュ」(サカタのタネ)などがあります。
[苗作り]
 連結ポットなどに3~4粒まき、途中、間引きをして1株にし、本葉4~5枚の苗に仕上げます。ネットでトンネル状に覆うなどして、虫の侵入を防ぎます。
[畑の準備]
 植え付け2週間前までに1平方m当たり苦土石灰100gを散布し、土とよく混ぜておきます。1週間前までに畝幅70~80cm、深さ20cmの溝を掘り、溝1mにつき化成肥料(N-P-K=10-10-10%)100gと堆肥1kgを入れ、土とよく混ぜて畝を作ります。ウイルス病を媒介するアブラムシの飛来を防ぐには、白や銀色の反射性マルチフィルムを使うと効果的です。
[植え付け]
 植え穴は50~60cm間隔に掘り、畑が乾いていたら穴に水やりをしておきます。植え付けの深さは、子葉の下までの深さになるようにし、株元の土を手でしっかり押さえます。
[追肥]
 本葉10枚のころ畝の肩に化成肥料を1株10gくらいまいて、株元に土寄せします。2回目はその20日後に通路にまき土寄せします。
[病害虫の防除]
 ヨトウムシ、コナガ、アブラムシなどが多いので、オルトラン水和剤などで駆除します。病気の予防には、管理のときに葉を傷めないことですが、軟腐病では発病株を早めに除去し、広がりを防ぎます。
[収穫]
 結球の頭を押さえて、葉に緩みがなく、しっかりしたら収穫時期です。

※関東南部以西の平たん地を基準に記事を作成しています。
板木技術士事務所●板木利隆






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