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お役立ち情報コラム

家庭菜園&家庭園芸 (2019年4月)

私の食育日記 美しく箸を使えるように

 日本人の食事方法といえば箸での食事です。箸をきれいに使って食べることは和食の美しさの一つのように思います。しかし、最近では小学生の8割近くが正しく箸が持てていないといわれています。大人でさえ、箸を正しく持てない人が増えてきているようです。和食がユネスコ無形文化遺産の今、箸の使い方も大切にしていきたいです。
 3歳になる息子もただ今箸の練習中です。最初はうまく使えず思うように食べられないため、箸を使うことを嫌がる時期もあります。それでも、食卓には必ず箸を出すようにし、関心を持ったら懲りずに練習してもらう、その繰り返しが大事だそうです。遅くとも小学校に入ったら、正しい箸の持ち方ができるように練習する方が良いそうです。先延ばしにしてしまうほど大人になってからも正しい箸の持ち方ができなくなってしまいます。また、箸を使うようになったら必ず家庭でも箸置きを使うように心掛けましょう。箸置きを使わないと「渡し箸」という茶わんなどの中央に橋を架けるように箸を置く、やってはいけない箸使いになってしまいます。
 箸の使い方には他にもやってはいけないことがあります。料理に刺して使う「刺し箸」。料理をたくさんつかみ、箸で口の中に押し込む「押し込み箸」。箸の先をなめる「ねぶり箸」。箸を使って器を引き寄せる「寄せ箸」。箸をあちこち動かしてどの料理か迷う「迷い箸」。汁をたらしながら料理を取る「涙箸」。おかずばかりを食べて間にご飯を食べない「移り箸」などです。
 たくさんのマナーがあって毎日の食卓で気にするのは大変なことに思えますが、毎日あるからこそ無理せず少しずつ身に付けていくことができます。家での箸のマナーは、そのまま外でのマナーとなっていきます。幼い時期から家庭で、美しく箸を使うことを学んでいってほしいものです。


岡村 麻純(おかむら ますみ) 1984年7月31日生まれ。お茶の水女子大学卒。大学で4年間食物科学を学び、食生活アドバイザーなどの資格を持つ。

ベランダでできるキッチンガーデン  エンサイ(ヒルガオ科サツマイモ属)

 エンサイは中国野菜として、1972年の日中国交正常化に伴いパンダと一緒に本土にやって来ました。チンゲンサイやタアサイのように野菜売り場に並ぶことは少ないですが、中華料理店では青菜炒めの食材に使用するところが多いです。
 エンサイは、沖縄では古くから真夏の野菜「ウンチェー」として利用されてきました。沖縄から本土へのエンサイやサツマイモの移動は、ゾウムシなどのまん延を防ぐ植物防疫法によって規制されています。
 ゴーヤーやメロンなどのウリ科野菜も移動を規制されていましたが、1993年にウリミバエを根絶したので規制は解かれました。人工的に不妊化した害虫を大量に放し害虫の繁殖を妨げる不妊虫放飼という方法です。ゾウムシなどもこの方法で根絶しようとしています。
 エンサイは別名がクウシンサイ(空芯菜)やアサガオナ(朝顔菜)というように茎が空洞で、秋にはアサガオに似た白い花を付けます。日当たりの良いベランダならプランターでも簡単に栽培できます。
 発芽適温2030度、生育適温2530度の高温性植物なので、4月下旬以降に種まきします。生育旺盛で水分を多く必要とするので、プランターは深さ20cm以上の物を用意します。プランターに市販の培養土を入れ、20cm間隔に34粒ずつ点まきして、1cm程度の覆土をします。種はアサガオのように硬実なので、一昼夜水に漬けてからまくと発芽が早まります。
 本葉2枚の頃、1カ所1株に間引き、1週間置きに1000倍の液肥を施します。多湿を好むので、水やりは毎日たっぷりし、培養土がいつも湿っているようにします。主茎が20cmほどになったら、摘芯して側枝を伸ばします。伸びてくる側枝を1520cmで順次収穫していきます。
 エンサイはカルシウム、カリウム、鉄分に富む夏野菜です。炒め物、おひたし、あえ物などにして、独特の食感をお楽しみください。



藤巻久志(ふじまきひさし) 種苗管理士、土壌医。種苗会社に勤務したキャリアを生かし、土づくりに関して幅広くアドバイスを行う。

あなたもチャレンジ! 家庭菜園 ジャガイモ萌芽後の上手な管理

 ジャガイモの芋は塊茎といわれることからも分かるように、種芋から地上に向かって伸びた茎から横向きに何本も発生した地下茎の先端が膨らんで形成されるものです。
 種芋には芽が数個以上あるので、全部伸ばすと、土中で込み合い、芋になる茎が多過ぎて大きな芋が付かなくなってしまいます。芽が地上に出てきたら勢いの良い2本だけを残して他の芽は取り除きます。実際の作業は、残す芽の周りの地面を指先で押さえ動かさないよう注意して横方向にかき取るか、はさみを少し土に差し込んで切り取ります。
 ただし、寒気が去り難く、強い晩霜がありそうなときは、芽かきを遅らせ、あえて込み合わせるようにし、危険がなくなってから芽かきをするようにしましょう。そうすると多くの芽が寄り添い、葉が重なっているので、下の方の芽は寒害を受けず全滅を免がれるからです。
 新芋は地表近くに付き肥大してくるので、種芋から上の土が少ないと芋は十分に肥大せず、地表に現れ緑化する物も出てきますので、株元に土寄せをしてやる必要があります。この土寄せは、あまり早い時期に行うと地温の上昇を妨げるので、芽が1520cmの高さに伸びてからにし、1回の量はせいぜい67cmぐらいとし、2回に分けて行います。
 土寄せをする前に、株の周りに化成肥料と油かすを1株当たり各大さじ1杯ほどばらまき、土と混ぜるようにしながら株先へ土を寄せます。
 気温が上がり地上部が旺盛に伸びる頃になると病害虫が発生し始めます。特に葉に湿った黒褐色の斑点が入る疫病は大敵、これはトマトにも伝染するので、早めに薬剤を散布して防ぎましょう。害虫ではテントウムシダマシ(オオニジュウヤホシテントウ)が発生し、成虫、幼虫共に葉の裏側から葉脈を残して食害するので、葉を網目状にしてしまいます。放置しておくと近くのナスなどにも被害が及びますので、早めに適応薬剤を散布して防ぎましょう。
 芋を掘り上げてみたら表面があばた状になっていることがあります。これはそうか病の被害です。乾燥した場合、特に畑が酸性気味の場合に発生しやすいので、来年は過剰な石灰は施さないようにしましょう。


※関東南部以西の平たん地を基準に記事を作成しています。


板木技術士事務所●板木利隆

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