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お役立ち情報コラム

ライフ(2018年2月)

健康百科 腰痛とストレッチ

 同じ姿勢を取り続けたり、運動不足で筋肉を動かさずにいると、「腰痛」「肩凝り」「疲労」「頭痛」などが生じます。こうした痛みを予防したり、凝りをほぐすためには、筋肉や関節を伸ばすストレッチが有効です。
 ストレッチとは「伸ばす」という意味ですが、筋肉や関節に強い痛みがある場合、最近手術を受けたとか、脳出血や脳梗塞などの脳血管障害を起こしたことがある場合には、まず主治医に相談してください。
 腰痛の場合、どんなストレッチ体操が良いかというと、一つは股関節や腰、背中を伸ばすストレッチで、「足裏で合掌ストレッチ」というのがあります。
 これは、床に座って膝を曲げ、体の前で足の裏を合わせるようにし、両手で足先を持ちます。背筋を伸ばしたまま、右膝の方にゆっくりと前屈し、10秒間静止してから元に戻ります。同様に左側でも行います。膝や関節が痛い場合には無理に行いません。
 もう一つ、腸腰筋や太ももの裏側の筋肉を伸ばす「膝抱えストレッチ」というのがあります。
 あおむけになり、左の膝頭を両手でゆっくりと胸に引き寄せます。10秒間静止してから、ゆっくりと元に戻します。右脚でも同様に行います。
 腰痛のある人には、腰の骨と太ももの骨をつなぐ「腸腰筋」が常に緊張状態にあり、背骨の腰の部分が反り過ぎている人がいます。ストレッチで腸腰筋をほぐすと、背骨の反りがやわらぎ、腰痛の改善に効果があります。
 分からない点は、整形外科を受診し、専門医から指導を受けてください。

佐久総合病院名誉院長 松島松翠


お米の歴史学  高度経済成長と米

 戦後の日本は、1955(昭和30年)から高度経済成長期に入り、その後18年間で、実質平均8.4%という高い経済成長率を維持し続けました。この間に米の著しい増産が見られ、1959年には過去最高の1250万トンに達し、1967年には、史上最高の1445万トンを記録しました。ただ1962年に米の消費量はピークに達し、以降は年々減少に向かいました。
 これは高度経済成長期に入る以前に、栄養改善運動が起こり、米は肥満を招くなどといった偏見が幅を利かせ、白米偏重の是正が叫ばれるようになったという背景があります。また食生活の洋風化も手伝って、この傾向がいっそう著しくなりました。その結果、ようやく毎日、白い米だけを腹いっぱい食べられるという日本人の悲願が実現したにもかかわらず、米が余り始めるという現象が起きてしまいました。
 しかも日本では、海外に例を見ない食糧管理制度があり、政府が買い取っていた過剰米の累積が進行し、大きな財政負担となっていました。こうしたことから、1971年から政府は、本格的な米の生産調整、つまり減反という政策を実施しました。さらに1975年以降には、水田総合利用対策・水田利用再編対策が打ち出され、米生産の根幹である水田そのものの減少に拍車を掛けました。
 つまり水田をつぶして工場や住宅を建てたり、麦や大豆などへの転作が進んだのです。また高度経済成長の中で農家の自立経営を目指した農業基本法が1961年に施行されましたが、翌年に策定された全国総合開発計画によって、結果的には農村から工場労働者を輩出させ、兼業農家による「三ちゃん農業」が営まれることになり、都市の過密化と農村の過疎化が進行する結果となりました。こうして高度経済成長期に大きく日本の農村構造が変わったのです。

国士舘大学21世紀アジア学部教授 ●原田信男


お天気カレンダー 春一番

 春一番は、季節が冬から春に変わるころに初めて吹く暖かい南寄りの強い風のことです。春一番の条件は、立春から春分までの間に、日本海で低気圧が発達し、風速8m以上の南寄りの風が吹き、気温が上がる現象です。この春一番は、九州から関東、北陸の各地方で発表されます。この時期に春一番という季節感が合わない東北や北海道、沖縄では発表していません。
 春一番は春の到来を告げるものですが、もともとは長崎県の漁師が春の強い風により被害を受け、その春の風を春一番と呼んで、恐れたということです。
 この時期、冬の寒気が残る中、時折春の暖かい空気が流れ込みます。すると、寒気と暖気がぶつかり合い、低気圧が発達し風が強く吹きます。時には猛烈に低気圧が発達し、暴風が吹き荒れることもあります。これから春は風が強い日が多い季節です。

一般財団法人日本気象協会●檜山靖洋


万一に備えよう わが家の防災 地震発生、そのときに備える

 2016年は、熊本地震で西日本から九州・沖縄の地震災害の可能性がにわかに注目された年でしたが、同年10月21日には、鳥取で震度6弱の大きな地震が発生しました。幸いなことに死者は発生しませんでしたが、被害が最小限であったことは、過去の地震発生時よりも耐震性の高い家屋の割合が多かったことによるものと考えられます。
 地震被害の最大の対策は「安全な家に住む」ことであり、津波による被害の考えられる沿岸地域を除き、過去の地震による被害のほとんどが「室内」で発生しています。地震災害の個人的なリスクを考えるとき「耐震性の高い家に住む」ことが最優先すべきことで、次に「家具などによる被害を受けない」ことが被災者にならないためには必要です。
 いまさら述べる必要のないこととも思いますが、残念ながら一般市民にはその認識は低く、災害対策は「水や食糧の備蓄」だと思い込んでいる人がほとんどです。家屋の耐震化にはコストもかかることですが、「生死に関わる」ことですので「非耐震」の家に住んでいる方ならば「家屋の耐震化」は最優先にすべきことなのです。また「家具の固定」は最も効果的に被災リスクを減らせる方法。少なくとも寝室の家具がベッドや布団に倒れないように、本日、今からでも家具の位置の変更や固定具の購入を検討しましょう。災害被害は完全に防ぐことはできませんが、リスクを減らすための「減災」行動は誰しもが可能な災害対策です。そして地震が発生した瞬間は頭部に打撃を受けないのが肝心。冷静に周囲を見渡し倒壊物を避ける行動をすること。もし動けるのなら廊下や玄関近くに移動して、避難経路を確保するなどの素早い行動があなたの命を救うことになります。

災害危機管理アドバイザー●和田隆昌



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