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お役立ち情報コラム

ライフ(2019年4月)

健康百科 不眠への対処法

 不眠のタイプには、大きく分けて四つあります。
 寝付くまで3060分以上かかる「入眠障害」、眠りに就いた後、夜中に何度も目が覚めてしまう「中途覚醒」、早朝に目が覚めて、それ以降は眠れない「早期覚醒」、睡眠時間は十分だが、眠りが浅く、ぐっすり眠ったという満足感が得られない「熟眠障害」の四つです。
 中途覚醒には、特にストレスが関係しています。それを解消するにはまず遅寝・早起きが勧められます。床に入る時刻を遅らせて、朝起きる時刻を早くするのです。寝床にいる時間は短くなりますが、中途覚醒が減るため、熟睡感が得られるようになります。
 コーヒーや紅茶、日本茶などに含まれるカフェインには覚醒作用と利尿作用があります。眠る前に飲むと寝付きが悪くなり、夜中にトイレに行きたくなったりして、眠りが妨げられます。寝酒は寝付きを良くしますが、多過ぎると、中途覚醒・早朝覚醒が多くなります。たばこに含まれるニコチンは、交感神経の働きを活発にし、眠れなくなりますので、眠る前の一服は禁物です。
 体温のめりはりをつけると、眠気が生じやすくなります。そのためには、眠る3060分前に、3840度のぬるめのお湯に入浴するのが効果的です。入浴で体を温めた後は体温が下がるので眠気を誘います。
 不眠の背景には、過労やストレスだけでなく、うつ病など他の病気が隠れていることもあります。不眠が続き、本人がつらいと感じているときは、精神科や心療内科を受診するようにしてください。

佐久総合病院名誉院長 松島松翠

お米で健康 お弁当のご飯も安全に!

 新年度に入り新生活でお弁当をスタートさせる方もいらっしゃるのではないでしょうか。春先はまだ涼しいですが梅雨の季節からだんだん気になってくるのが食中毒。お弁当を安全に楽しむために衛生面で気を付けるポイントを三つご紹介します。


1)ご飯もおかずもよく冷ましてから詰めること

 お弁当を開けると、ふたに水滴が付いていたら、しっかりと冷まし切れていないサインです。水滴はお弁当を詰めるときに温かかったご飯やおかずから出た水蒸気がふたに付いたもの。細菌はこうした水分から繁殖することが多いので気を付けるようにしましょう。対策としてはしっかりと冷ましてからお弁当箱に詰めること。ご飯は一度お皿などに必要分を取り分けて広げておくと早く熱を取ることができます。おにぎりなども同様です。熱々を握ってそのままラップなどに包むと蒸れてしまいますのできちんと冷ましてから包むようにしましょう。


2)素手で触れないこと

 おにぎりなど素手で握ることがあると思いますが、手に傷があるときなどは特に食中毒の原因となることもありますので注意しましょう。ラップや衛生手袋などを使って握る方が安全です。周りに塩をまぶすことで抗菌作用も高まります。お弁当箱にご飯を詰めるときは衛生的なしゃもじを使うようにしましょう。

3)まぜご飯を避ける

 塩分が効いているので、安心かも?と思いがちですが、多くの食材が混ざったピラフやチャーハン、炊き込みご飯などのまぜご飯は傷みやすいので避けましょう。白米や雑穀ご飯など、ご飯そのものがベストです。さらに傷みにくくするために少量の酢を入れて炊くのも良いでしょう。ご飯の上に梅干しかごま塩をふりかけるのも良いですね。

 おかずはいろいろと気に掛けますが、おろそかになりがちなご飯。安全にお弁当箱に詰めて楽しいランチタイムにしましょう。

管理栄養士・雑穀料理家 柴田真希

お天気カレンダー 身近な生き物の観察

 全国各地の気象台では植物や生物の観測も行っています。サクラの開花や満開の発表もこの観測の一つです。桜以外にも、タンポポやツツジの開花、カエデの紅葉やイチョウの黄葉、アブラゼミが初めて鳴いた日などの観測もあります。
 全国的に広く観測を行う桜などと違い、特定の地域だけで観測される物もあります。チューリップは生産日本一の富山だけ観測しています。チューリップ開花の平年は415日です。
 都市化の影響などにより昔は当たり前のように現れた動物が、今では観測しづらくなっているものもあります。例えばトノサマガエルは、去年は福井や岡山、長野、奈良などの気象台で観測されましたが、年々観測される地点が少なくなっています。
 皆さんのご近所でも、毎年同じ生物の観測をすると、季節の移り変わりや環境の変化が分かるかもしれません。

気象予報士(株式会社ハレックス)●檜山靖洋


キッチン防災術 備えは日常にあり

 日本は災害の多い国です。台風でも少し前までは備えがあっても大きな被害を出し、水害も質を変えて山が崩壊するようなことが起こるようになりました。ここ20年ほどは大きな地震も頻繁に起き、個々の家庭で災害に備えなければなりません。
 災害に遭う、被災するとはどういうことでしょうか。それは日常を失うことともいえます。電気・ガス・水道がなくなり、通れるはずだった道路がなくなり物が運べなくなる。結果、平穏な暮らしがなくなってしまうのです。災害自体は1日、2日で終わりますが、そこに生きる人たちが失われた日常を取り戻すために長い年月が必要なのです。
 神戸に大きな地震があってから20年以上が過ぎました。建物は立派に立ち並び街は復興して、大きな余震もなくなり、今住んでいる人々の災害の記憶は薄れつつあります。語り継ぎたい体験、といわれますが、本当の意味では語り継ぐことができません。体験をしたことがない人に、自分のこととして考える、実感を持ってもらえるように伝えるというのは非常に難しいことです。「水道が壊れて水が出ないから大変だった」というのは体験で、それだけではいけないのです。「1日大人1人が必要な飲み水は2L」だから、「いつ水道が使えなくなってもいいように水を3日分置く」といった体験から生み出された知恵があります。私たちが地震に遭った後、そして20年が過ぎて、あのときどうすれば良かったか分かることがありました。ずっと災害に遭うことを意識して、緊張して生活することはできません。日常の中に備えを溶け込ませてしまえばいいのです。防災・減災とは、自分のライフスタイルに合った「何があっても慌てなくていい、いつもの暮らし」をつくり上げることです。
 命さえあれば、大きな災害に遭っても、何とかなります。その備えをご紹介していきたいと思います。

災害危機管理アドバイザー●和田隆昌

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