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お役立ち情報コラム

ライフ(2019年2月)

健康百科 歯周病を防ぐには

 歯周病とは「歯そのものの病気」ではなく「歯を支える組織の病気」です。従って、歯周病が進むと歯がグラグラとなって、最終的には歯が抜けてしまいます。中高年で歯を失う原因で最も多いのがこの歯周病です。
 歯周病の原因は、プラーク(歯垢〈しこう〉)というさまざまな生きた細菌が集まった物が、歯の表面に付着することです。プラークがたまると、細菌が出す毒素や有害物質によって、歯周組織に炎症が起こります。すると歯肉(歯茎)が赤く腫れたり、出血が起きたりします。さらに進むと、歯を支えている歯槽骨(しそうこつ)が溶け、歯がグラグラしてきます。
 歯周病の予防で最も重要なのは、歯磨きなどによって、歯の表面や歯と歯肉の間にあるプラークを取り除くことです。プラークは食べかすなどとは違って、のりのように歯にべったり付着するので口をすすぐ程度では落とすことができません。やはり歯磨きが基本です。歯ブラシの種類や磨き方については、歯科で指導を受けるのが良いでしょう。
 日常生活の上では、特に喫煙習慣は歯周病の危険因子の一つとされ、歯肉の血液循環が悪くなるなど、歯周病を悪化させる原因ともなっています。従って、たばこを吸っている方は、やめるべきでしょう。
 肥満や糖尿病などの生活習慣病があると、細菌に対する免疫力が落ちることから、歯周病の進行に影響があることが分かってきました。特に糖尿病があると炎症を進行させますので、食生活など、生活習慣の改善をして、糖尿病を治療することに専念してください。

佐久総合病院名誉院長 松島松翠

お米で健康 ご飯と相性が良いみそ汁

 ご飯と一緒に食べることの多い食材といえば「みそ汁」です。何げなく食べているこの組み合わせですが、実は相性抜群なのです。
 ご飯は炭水化物源と思われがちですがタンパク質もしっかり含まれています。今回はお米のタンパク質の「量」と「質」を考えながら、なぜみそ汁と相性が良いのかを考えたいと思います。精白米1合当たりに含まれるタンパク質は約9g。成人女性の1日の平均推奨量は50gですので、1合で18%もカバーできることになります。また、ハトムギや、キビなどの雑穀には精白米に比べて約2倍のタンパク質が含まれています。白米ではなくそこに雑穀を加えることで、タンパク質の量をさらにカバーできます。
 次にお米の質について。ことタンパク質に関しては、これを評価するものとして「アミノ酸スコア」があります。アミノ酸スコアとは、体内で生成することのできない必須アミノ酸9種類がどれくらい満たされているかを表したものです。100に近い数値であるほど理想的で、肉類や魚類、卵などはアミノ酸スコア100ですが、残念ながら精白米は65で、リジンというアミノ酸が不足しています。このリジンを多く含むのが豆製品なのです。豆製品の代表といえば豆腐や納豆がありますが、みそも豆製品の一つ。ご飯と、みそ汁の相性が良い理由はもうお分かりだと思います。みそ汁の具に豆腐や油揚げが多く使われるのも納得できます。
 みそ汁は塩分が多いので控えているという人もいらっしゃいますが、旬の野菜をたくさん入れれば塩分を排出する効果が期待できるカリウムも取れ、野菜をたくさん入れることで汁の量も少なくできるので一石二鳥です。寒い冬の朝ご飯には温かいご飯と具だくさんのみそ汁で体の中から温まりましょう。

管理栄養士・雑穀料理家 柴田真希

お天気カレンダー 世界有数の豪雪地帯

 日本海側の地方は、世界でも有数の豪雪地帯として知られています。1998年に冬季オリンピックが行われた長野市は、冬季オリンピック開催地としては、最も南に位置します。長野市に近い野沢温泉の観測データを見ると、2月に雪が降る量は平年で3mを超え、積雪も平年で2mを超えます。
 日本海側の地方は、なぜ豪雪になるのでしょうか。日本海の存在が大きいと思われます。冬は大陸から冷たい空気が北西の風に乗って日本へやって来ます。この空気は乾燥していますので、海がなければ、全国的に空っ風にさらされた寒い冬になると思います。比較的暖かい日本海があることで、雪雲が湧き立ち、日本海側と太平洋側を隔てる山脈にぶつかり、日本海側で豪雪になるのです。ちなみに山脈がなかったら、太平洋側でも雪がもっと降りやすくなると考えられます。


気象予報士(株式会社ハレックス)●檜山靖洋


万一に備えよう わが家の防災 火災に遭う家と遭わない家

 空気が乾燥するシーズンになると発生率が増えるのが「火災」。地震や台風の被害も怖いですが、火災は日常と隣り合わせで普段から注意しないとなりません。
 ご存じと思いますが、火災の原因として「放火」「放火の疑い」が長きにわたって第1位であり、これを防ぐことこそが火災全体の発生件数を抑えるには最も有効となっているのが現状です。先日、消防関係者との会合で出た話なのですが、近年の「放火」による火災は悪質なものが多く、犯人が逮捕されるまで地域で連続して起きるケースもあり、重い刑事罰が科せられるにもかかわらず、犯人の事件に対する認識が非常に低い傾向があり、決して絶えることがないということです。
 統計上、放火が起きやすい地域、放火されやすい家というのは、一定の傾向があるようです。気を付けているご家庭も多いかと思いますが、家の周りの樹木が手入れされておらず、荒れ放題になっていたり、ごみ出しの古新聞や雑誌、布団や毛布などの粗大ごみが前日から放置されているような場所は放火の絶好のターゲットになります。家の周囲に気を配り、整理整頓を心掛けること、ごみ出しのルールを守ることが、放火を防ぎます。
 街路灯が切れている、道路が暗いなど「人の目」の少ない街は犯罪者を呼び込むともいわれています。私の住む地域では住民が夜回りをし、犯罪抑止に努めているおかげで非常に安全な地域になっています。延焼の可能性のある火災は地域全体の問題です。自分の家だけが注意をしていても、周囲からの火災発生の被害を受けることもあります。もし地域で防災のための活動があれば、積極的に参加することが、ひいては自らの生命・財産を守ることになるのだと肝に銘じましょう。

災害危機管理アドバイザー●和田隆昌

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