トップページ > お役立ち情報コラム > 今月の農業

お役立ち情報コラム

今月の農業(2018年12月)





水稲


【平成30年産水稲の生育概況】

◎気象の概況
 気温は、
4月から8月にかけて、6月を除いて平年よりかなり高温に経過しました。降雨量は4月から7月前半にかけてはほぼ平年並み、7月中旬から8月後半には晴天が続き、日照時間は大幅に多くなりました。8月下旬以降は台風や秋雨前線の影響で雨天が多く日照不足気味に経過しました。

◎生育の概況
 水稲生育期間の前半は、茎数、草丈は平年並みに経過しました。幼穂形成期、出穂期は、「みずかがみ」など早生品種では平年より大幅に早くなりました。「日本晴」「秋の詩」など中晩生品種ではほぼ平年並みの出穂となりました。


◎作柄の概況
 農林水産省近畿農政局発表の作柄概況は以下のとおりです。

◎来年の稲作に向けての対応
 当JAでは、国による農政改革など、さまざまな農業情勢の変化や今年の稲作の反省をふまえて、平成31年産米栽培ガイドライン・生産資材申込書を作成しました。
 平成31年産米の販売戦略や農業所得増大に向けた生産資材の対応について記載していますので、主な要点を紹介します。詳しくは最寄の支店営農経済課にご相談ください。

◎取引先に応じた契約生産販売~求められる特別栽培米
 減農薬減化学肥料栽培を基本に、統一栽培による「スケールメリット販売」と地域独自の「特にこだわった栽培の結びつき販売」の取り組みで需要にそった品種選定・地域の特色を生かした栽培をおすすめします。

 ◎「みずかがみ」2019年栽培面積目標 1、200ha
 平成30年産の「特栽米コシヒカリ」と「特栽米みずかがみ」の奨励金を含む概算金単価は同額になりました。「みずかがみ」の「プレミアム88」「セレクト」の奨励金は30年産米より「コシヒカリ」も対象になりました。

◎選べる精算・見える販売の提案
 JA買取・早期精算・共同計算など、様々な精算方式を提案します。また、生産者から実需者までしっかりと手をつなぎ契約販売を実施するため、「複数年契約・結びつき米」販売を提案します。

◎ご利用いただきやすいJA施設へ
 平成30年産から本格的に密苗の取り扱いをはじめました。10aあたり苗箱10枚で植え付け可能です。当JAの密苗は種子250g/箱となっているので一般の田植機でも植え付け爪の調整で対応可能です。
 育苗センターでは30万枚の供給を行っていますが硬化ハウスの不足で費用が増加しつつあります。できるだけ発芽苗でのご注文をご検討ください。

◎安全安心の米づくりは土づくりから
 近年の地球温暖化現象など、夏期の高温化により作物の生育が旺盛になり、地力の消耗と合わせて肥効不足の傾向が見られるようになってきました。水稲は土壌中の地力窒素の役目が非常に重要です。「とれ太郎」など、ケイ酸やりん酸を含む土づくり肥料に加えて有機物を施用して深耕し、地力向上を図りましょう。優良な堆肥を散布できない場合には堆肥の有効成分である腐植酸を濃縮した「新ふりかけ堆肥eco」を60 kg10a散布し、稲わらとともに深耕することも一つの方策です。

◎JAグリーン近江統一版特別栽培米の栽培ガイドライン
 みずかがみ同様、コシヒカリ、キヌヒカリ、秋の詩、日本晴、ヒノヒカリについて、「元肥一発施肥」体系、「元肥穂肥」体系について統一施肥基準を提案しました。この栽培基準は、滋賀県の環境こだわり米の認証と国が定めた特別栽培農作物の栽培基準に適応しています。
 元肥一発肥料で穂肥前に大幅な肥切れの兆候が見られるときは滋賀こだわり855など、窒素成分が有機100%の肥料を追加してください。野菜や大豆あとなど、特に肥沃な土壌では元肥を減量するなどの方法も記載していますので参考にしてください。
 病害虫防除は苗箱施用剤と出穂期頃のカメムシ防除剤を記載していますが病害虫の発生状況に応じて散布するようにしましょう。
 雑草防除は、一発剤「キマリテ」を提案しています。ノビエが多発した場合にはクリンチャー、その他雑草が多発した場合にはバサグランを追加散布してください。両方とも使用することも可能です。

◎安定多収栽培を目指す一般栽培ガイドライン
 ガイドラインに記載している施肥量は全層施肥を基準とした標準です。施肥田植機の場合には肥効の発現が早いため生育中期に肥切れする場合があります。この場合にはつなぎ肥などが必要となります。また、施肥田植機で元肥を基準どおり施用できなかった場合には、その分は追肥として施用してください。
 また、2019年用のガイドラインには、低コスト多収型の栽培ガイドラインを追加しました。農家の生産コスト削減のために低価格の化成肥料や大型規格の農薬なども記載していますので、ご活用ください。

◎除草剤の上手な使い方
 除草剤は使い方が悪いと十分な効果が出ないばかりか作物に薬害を起こす場合があります。必ず包装容器に記載された使用上の注意をよく読んで正しくご使用ください。除草剤を効果的に使うには対象雑草によく効く薬剤を使用することは言うまでもありませんが、散布時期と散布後の水管理が特に重要です。一般的には、除草剤をまく前にはやや深目に水を張り、田面の土が見えない状態で均一に散布し、7日程度湛水状態を保ってください。水もちの悪い田でチョロチョロ水を毎日入れ続けるとその周辺は除草剤の効果がほとんど期待できなくなります。また、田面が不均一で土が見えたところも効果が悪いので、田面を均一にし、水もちをよくすることが非常に重要です。田面が不均一な田や畦からの水漏れの多い田は冬の間に整地し、畦塗りなどで水漏れ対策をしておきましょう。
 前の年に雑草が多かった田や麦あと放置した田などは、冬にプラウ耕などで田面を反転すると表面の雑草種子が減るので翌年の雑草を多少抑えることができます。土づくりとかねて実施しましょう。

◎栽培ガイドラインについて、詳しくは秋の農談会や支店担当者、TAC等から直接ご説明いたします。また、個別に詳しい内容についてご相談いただくことも可能です。

お気軽にお声かけください。







品質のよい麦作のきめ手は排水対策です…
 麦類の品質向上と増収のきめ手は、これからの排水対策です。降雨後に表面水が完全に排除できているか、もう一度、ほ場を確認しましょう。
 今年は、9月以降曇雨天が続いたため田面の状態がよくないほ場が多いと思われます。降雨後にほ場の表面に雨水がたまるような場合には小溝をつけるなど、表面水ができるだけ早く排出できるように工夫してください。
 10月中旬以降、晴天が続いているので、つい油断しがちですが、ほ場内の排水溝は、すべてほ場外の排水路に接続できているか再度確認してください。

◎追肥
 分げつを促進し、丈夫な茎を確保するために12月中旬から1月下旬にかけて追肥を施用します。「麦パンチ」および「麦用セラコートR2500」を規定どおり施用された方は「12月~1月の追肥」は不要です
 12月の中旬の茎数は別表を参考にし、それより少ない場合には、なるべく早めに追肥を施用してください。茎数が適当であれば、1月上旬頃までに、多い場合には1月中下旬頃に施用してください。

 

野生鳥獣害対策は集落ぐるみで取り組みましょう


 最近、当JA管内でも野生鳥獣による農作物被害がかなり広い範囲に拡大しています。

 一部の地域では、国や県の補助金などで大規模な獣害防止柵の設置などが行われていますが、これらの施設をより効果的に活用するためには、圃場の周辺環境を整えることが大切です。冬の間にできることから集落ぐるみで取り組みましょう。


①集落周辺の餌場をなくする(不要な果樹を伐採、稲の刈り後は早期に耕起する)。

②耕作放棄地や藪、河川敷や水田隣接の山林などの低木等を伐採し、動物の隠れ場所をなくす。

③畑などの耕作地はできるだけ獣害防止柵やネットで囲い、動物が近づきにくいようにする。

④動物に人里が怖いことを覚えさせるように、獣をみたら必ず追い払う。

⑤以上の対策を住民がみんなで徹底し、獣にとって餌場としての価値をなくす。

※異常繁殖した有害鳥獣を適正数まで捕獲することも有効な対策です。狩猟免許を取得し、集落等の組織で有害鳥獣の捕獲許可を得て駆除すると効果的です。有害鳥獣の捕獲や狩猟免許について詳しくは県や市町行政の窓口にお問い合わせください。

※JAグリーン近江では、獣害防止対策に対するJA独自の支援策を準備しています。ご希望の集落は各支店の営農経済課までご相談ください。

 

~農業機械の点検整備と保管~


 秋の取り入れも終わり、ほっと一息の時期となりました。今年1年間活躍した農業機械が来年も安全・快適・効率的に使用できるよう、農閑期のあいだに点検整備を行いましょう。

 ●点検整備作業の安全心得
 
 ※点検作業を始める前には、駐車ブレーキをロックし、エンジンや機械各部が完全に停止してから始める。
 
 ※高温部に手や身体が触れないように注意する。

 ※作業機を上昇状態で点検作業を行うときは必ずロックするか作業台で落下防止を行う。

 ※エンジンを始動するときは各変速レバーを中立にし、周辺の安全を確認してから行う。

 ※室内でエンジンを始動するときは、窓や扉を開けて換気を十分にする。

 コンバインや乾燥機、籾摺機などの収穫・乾燥・調製用の機械は籾やわらくずが多く付着し、そのまま格納しておくと機械がさびやすく、ねずみによる電気配線類の切断や巣作りなどで思わぬ故障の原因となったりします。

 機械を格納する前には、まず、籾やわら屑などはエアコンプレッサで吹き飛ばし、泥汚れは高圧洗浄機などで水洗いし、水気を落として良く乾燥させます。

 回転部分や注油箇所にはグリスや潤滑油を完全に補給し、さびやすい箇所には油を塗布してさび止めを行いましょう。エンジンやギヤボックスなどのオイル交換を行った後には軽く空運転し、機械各部にオイルが行き渡るようにしておきます。

 燃料タンクは、軽油の場合は満タンにします。ガソリンエンジンや2サイクルエンジンでは、完全に燃料を抜き取ってからエンジンを起動し自然にストップするまで空運転し、キャブレタなどの残り燃料を空にしておきます。

 冷却水は、完全に抜き取るか規定の不凍液を注入してください。

 ベルト類、刃物類などが消耗している場合には交換しておきましょう。シーズン中に異常個所などを代用部品で応急処置してきた場合にはそれを完全に修理しておきます。

 
●コンバインの点検しておきたいおもな箇所

◎エンジン部

①エンジンオイル ②オイルフィルター ③ファンベルト ④冷却水・ラジエータ ⑤燃料フィルター ⑥エアエレメント ⑦バッテリー ⑧電装部品 など

◎刈り取り部

①引き起こし爪 ②各種チェーン類 ③刈り刃 など

◎脱穀部

①藁きり刃 ②扱ぎ胴周辺 ③各種ベルト ④各種チェーン など

◎走行部

①クローラ ②転輪軸受け ③各種注油脂箇所 


●トラクタのおもな点検箇所

◎エンジン部

 コンバインとほぼ同じ

◎走行部

①タイヤ ②ブレーキ ③クラッチ ④ミッション部 ⑤前部デフケース・パワステ(空気圧、タイヤホイールのがた、ブレーキの作動・左右バランス、オイル交換・漏れなど)

◎ロータリ部

①ギヤケース・チェンケースのオイル②耕耘爪 ③ユニバーサルジョイントなど(いずれもオイル交換、オイル漏れ、各部の締付、耕耘爪の磨耗など)

 ◎クローラ部(該当機種のみ)

①クローラ本体の傷・張り ②転輪等への異物巻込み ③各部への給油脂 ④各部の締付など

 

 ●長期格納のしかた

 ◎エンジンキーは抜き取り、格納庫の施錠を確実にして盗難防止にも十分留意しましょう。

 ◎バッテリーは完全に充電してから、マイナス端子を外すかバッテリーを取り外して冷暗所に保管してください。

 ◎火災防止のためシートカバーは機械が完全に冷えてからかけてください。

 格納前の点検整備が自分でできない場合には、JA農機センターなど、専門の整備工場に点検整備を依頼しましょう。

 

 
TACメンバーのブログ

TAC グリーン近江

農作業をされる皆さんへ

平成26年産共同計算開示 ≪≫ ≪
平成27年産共同計算開示 ≪≫ ≪
平成28年産共同計算開示 ≪≫ ≪
平成29年産共同計算開示 ≪≫ ≪

バックナンバーへ戻る