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お役立ち情報コラム

今月の農業(2017年9月)

米


 気象台発表の3ヶ月予報によると、9月の天気は高気圧と低気圧が交互に通り、数日の周期で変わる見込み。降水量は平年並みかやや多い見込みです。気温は、平年並~やや高めの予想となっています。
 天候にあわせてきめ細かな管理を行い、安全安心でおいしい米づくりをめざしてがんばりましょう。


 ●収穫直前までの水管理
  田の土が白く乾くと、根まで乾いてしまい、稲全体が根から穂先まで枯れ熟れ状態になり、白未熟粒や胴割粒の発生が多くなります。収穫直前まで間断かんがいを行い、稲の根に十分な水分を供給するようにしましょう(田面に手をあてると手のひらに軽く水気を感じるような状態が望ましい)。

 ●稲刈りの適期の見分け方
  稲は出穂・開花後に米粒が大きくなり、出穂後の日平均積算温度が約900~950℃で成熟します。当JA管内の平均的な成熟期は、8月の平均気温が25℃くらいですので、出穂期から38日くらいとなります。たとえば7月26日に出穂したら収穫時期は9月2日となるので、出穂を確認したら適期に収穫できるよう準備を始めましょう。



 ◎刈り取り適期になると、穂につくもみの85~90%が黄金色になります(半分程度のもみが黄化してから約一週間後が目安です)。米粒は乾燥して硬くなり、爪で押しても壊れない強度になります。早く収穫すると、米の光沢は良くなりますが、粒張り不良や青米が増加して、品質が低下します。収穫が遅くなりすぎると、胴割れ米、穂発芽米、茶米などが増加して品質が低下します。
 ◎特に、登熟温度が高い時期に田面の水分が不足すると胴割れ米が増加しやすくなるので、刈り遅れないよう注意しましょう。
 ◎水稲は、ほ場ごとに生育が異なるので、黄化の早い
ほ場や葉の枯れ上がりが多いほ場、倒伏程度の大きいほ場を先に収穫するなど、円滑な収穫作業ができるよう作業の計画をたてましょう。
 ◎倒伏したほ場や病害虫が多発したほ場のもみは必ず別扱いとし、健全もみに混入しないようにしましょう。



 ●乾燥・調製
  暑い時期に収穫直後の生もみをそのまま放置すると変質します。収穫後4時間以内に乾燥施設に搬入するか、乾燥機に投入して通風してください。収穫作業は、必ず乾燥施設の荷受計画や乾燥機の能力に合わせて行い、生もみのままで長時間放置することのないようにしてください。
  自家乾燥を行う場合には、最初の数時間は常温通風し、もみの水分ムラを少なくしてから加温乾燥をはじめてください。仕上げもみの水分15%を厳守してください(もみ水分15%で乾燥を終了すると放冷後に0.5%程度水分が減少し、仕上げもみ水分は14.5%になります)。もち品種は、もみ水分17%前後で10時間以上乾燥を休止し、もみ水分を均質化してから15%に仕上げてください。
 もみ摺りは、必ず乾燥終了後1昼夜以上放冷してから行います。米選機の網目は1.9mm(「みずかがみ」は1.85mm)を使用し、整粒歩合80%以上に仕上げましょう。

 ●異品種・異物混入にご注意!!
  取り扱う品種が変わるごとにコンバインやフレコン、乾燥機などを完全に清掃し、異品種や前作の麦類、雑草や土砂などが混入しないよう注意しましょう。クサネムなど雑草種子の混入を防ぐためには、収穫前にほ場の雑草を抜き取ってください。またネジなどの小さな機械部品が脱落しないよう、シーズン前や作業の前後には機械の点検整備を完全にするとともに、乾燥調製の作業スペースの清掃整理も大事です。
  なお、今年の水田は昨年の「こぼれもみ」や「ひこばえ」による裸地生えが目立つところがあります。昨年と異なる品種を作つけたほ場で、裸地生えの十分な抜き取りができてないところは支店営農経済課担当者とご相談のうえ別扱いとしていただきますようお願いします。

 ●土づくりを徹底し来年にそなえよう
  「とれ太郎」を10アール当たり3~4袋施用しケイ酸やリン酸、鉄分などの養分を補給するとともに完熟たい肥などの優良な有機物を施用し、土壌中の微生物の活動を助け養分を保持する能力を高めるようにしましょう。稲わらを気温が高い時期に鋤き込めば土づくり効果が期待できます。あわせて15cm以上を目標に深耕を行い根の伸びる範囲を広くし、根の働きを高めるようにします。

 ●雑草対策
  クログワイなど、塊茎のできる雑草は、プラウによる反転耕を行い下層の塊茎を地表に露出させ、冬季に凍結させると、翌年の発生を抑えることができます。また、ノビエなど一年生の雑草は、表面の土を反転し、土中深くに種子を埋め込めば翌年の発芽を抑制することができます。プラウ耕ができない場合、ロータリ耕でもできるだけ深耕を行えば、雑草の抑制効果がありますので、稲収穫後、できるだけ早い時期に土づくり肥料とともに鋤き込むようにしましょう。




土作りとは種前の準備作業


 ①湿害対策
  麦をは種する予定地には、稲の収穫が終われば直ちにほ場の乾田化にむけて準備を始めましょう。ほ場の周辺にできるだけ深めの排水溝をつけ、弾丸暗渠を交差させると効果的です。
 稲の収穫作業を湿田状態で行うと田面がコンバインで踏み固められて大きなわだちができたり水はけが悪くなって、麦の生育に影響するので、麦作予定地は、田面をよく乾かしてから稲の収穫作業を行いましょう。

 ②土づくりと深耕
  グリーンコンポや稲わら等の有機物を施用し、土壌の通気性や透水性を改良すると、根の伸長が良くなり、麦の発育が健全になります。稲わらだけでも効果があります。「グリーンコンポ」と「土力じまん」を施用し、深く鋤き込むと効果的です。プラウなどで深耕し、作土層直下の耕盤層を破砕すると透水性や通気性が良くなり、湿害も抑えられます。弾丸暗渠の施工やサブソイラーで心土破砕を行うとさらに効果的です。

 ③土壌の酸度調整
  麦の適正な土壌酸度は小麦でph6.0~7.5、大麦でph6.5~8.0程度です。「土力じまん」や苦土石灰等を施用し、酸度を調整します。

 ※は種適期は11月上旬です。無理な早播きは黒節病の発生などが増加するので適期は種を心がけてください。(なお、おおむね国道307号線より東の地域では10月下旬は種も可能です。)



 
 ●稲収穫後に雑草の発生を抑える方法
  稲の収穫が終われば、ほ場表面の雨水等が早く排除できるよう周囲に排水溝を設置してください。雑草が発生しはじめたら、全面耕耘し、雑草を土中に埋め込むようにします。
  このとき、土づくり肥料や麦の元肥を散布してからプラウで反転耕耘を行うと雑草防止と排水対策にも効果的で、肥料も効率よく施用できます。
  なお、水稲収穫後、早めに全面耕耘ができない場合や雑草の発生が特に多い場合には、ラウンドアップマックスロードを散布してください(雑草が生え揃い時期に散布する)。




 大豆はこれからが莢が肥大する重要な時期です。
 子実を食害する害虫防除と雑草防除を徹底しましょう。害虫防除は、薬剤が莢に十分かかるよう大豆専用噴頭を使うと効果的です。ハスモンヨトウは、多発すると甚大な被害を受けることがあります。定期的にほ場を巡回し、ハスモンヨトウの幼虫の食害痕(スカシ葉)や幼虫の発生を見つけたらただちに「ロムダン」などで防除しましょう。
 前月でもお知らせしましたが病害虫防除は下記の防除基準を参考にしてください。

 雑草が多いと、コンバインで収穫するとき子実が汚れて品質を損ねる原因になります。また、日照、風通しの障害となり、病害虫の巣となるので早めに抜き取るようにしましょう。








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