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お役立ち情報コラム

今月の農業(2017年11月)





 ●収穫時期の判断
  大豆は、成熟するにつれて、葉や葉柄が落ち、緑色から褐色に変化しながら、全体の水分が低下します。収穫時期が早すぎると、茎や莢の水分が高くて汚粒が発生したり、子実の水分が高くて損傷粒が発生します。収穫時期が遅れると、しわ粒が増加したり、自然落粒などの損失が多くなるので適期をよく見極めてから収穫作業を行いましょう。

 ●収穫時刻の判断
  大豆の水分は、気象条件によって1日の中で変化します。前日や当日の気象条件などによって、収穫できる時間帯が異なります。

  ●前日が晴れで当日曇りの場合は、11時頃から3~4時間程度に行います。
  ●前日まで降雨が続いた場合は、当日晴れていても収穫が不可能な場合があります。
  ●晴天の場合は、午前10時から午後5時頃までが最良です。

  収穫時の大豆の水分が20%以上では損傷粒、また茎の水分が50%以上では損傷粒が増えるので、大豆の茎・莢・大豆粒の水分を的確に把握収穫作業を行ってください。
 〈コンバイン収穫適期〉
莢や子実の水分が18~20%
茎の水分が50%以下
           
〈全体〉 葉が完全に落ちて茎と莢だけになっている。
〈莢〉  莢が黄化してから約2週間経過し、茎を揺さぶるとカラカラと音を立てる。
〈豆〉  粒が球形になり、硬くなって、爪を立てても爪跡が5mm以下しかつかない。
〈茎〉  完全に茶色く枯れ上がり、手でポキッと折れる。

 

 ●大豆収穫作業の注意点
 ※「青立ち大豆」や「雑草」などは早めに抜き取り、最適な状態で収穫できるよう早めに収穫の準備を始めましょう。

 ◎収穫作業のときに土砂やごみが混入すると汚損粒が発生するので、収穫作業の前には雑草や青葉が残っている大豆の作物体を完全に取り除いてください。大豆は、豆腐や納豆などの食品原料として使用されるため、汚損粒が混入すると雑菌の繁殖などの恐れがあり、実需者からもっとも嫌われるので、特に注意してください。
 ◎汚損粒の発生を防ぐためには、大豆の作物体がよくかわいた状態で刈り取るようにしてください。コンバインによる収穫作業は、朝露が乾いてから始めるようにしましょう。
 ◎コンバインの刈り取り部に土砂を巻き上げたときや、泥つきの株が引き抜けたときは、直ちに機械を停止し、刈り取り部に入った土砂などを清掃してください。(機械に手を入れるときは必ず、エンジンを停止するなど、作業安全に十分留意してください。) 

 


 ●雑草防除
 稲収穫後に雑草が多発するは場では、耕起前に「ラウンドアップマックスロード」を散布すると効果的です。麦はは種後は「クリアターン細粒剤F」または「ボクサー」をご使用ください。詳しくは平成30年産小麦栽培ガイドラインを参照願います。

 ●畦面の排水対策を徹底しよう!!
 麦類の湿害は、茎立ちの時期頃から顕著になります。は種前に、排水のよいほ場を選び、排水対策を徹底しておくということはいうまでもありませんが、は種後からでも排水対策を徹底することが大切です。
 麦の湿害の原因は、土壌中の酸素不足だけでなく、土壌還元が関与しているので、春までに排水対策を徹底すれば、かなりの効果が得られます。
 ほ場の周囲に明渠を掘って排水路へ繋ぎ、ほ場表面の雨水などをできるだけ早くほ場の外へ排出することが重要です。水稲用の排水口は水尻が高いので十分機能しない場合があります。ほ場内の排水溝を確認し水がたまるような場合には畦を断ち割って麦用の排水溝を設置するなど工夫しましょう。
 冬季に畝面に雨水や雪解け水がたまるような場合には、麦の立毛中に土入れと兼ねてロータリカルチによる溝掘りを行うと増収と品質向上が期待できます。地下水位を低くさせるためにも表面水の排除は非常に重要ですので、麦の茎立ちの始まる1月下旬頃までに実施しましょう。

 ●元肥
 本紙先月号で詳しくお知らせしましたが、今年から元肥「麦用セラコート2500」30㎏/10a+3月追肥「麦用セラコート2500」30㎏/10aの施肥体系をおすすめしています。元肥に「麦用セラコートR2500」を基準通り施用した場合には12月~1月の追肥は不要です。3月に同じ肥料を追肥をすれば実肥も不要で大変省力的です。昨年、当JA管内でこの肥料を使った試作田を調査したところ、小麦の収量や品質も慣行より大幅に向上しました。

 ●追肥
 追肥は、分げつを促進し、穂数を増やし、幼穂の発育を旺盛にするため収量を増やす効果があります。元肥に「麦用セラコート2500」や「麦パンチ」を使用した場合には、通常の追肥は不要です。
 元肥に「稲麦化成488」などを施用した場合には、第1回目の追肥は、12月下旬~1月上旬を目安とし、NKC20号を施用します。第2回目の追肥は3月上旬頃に施用します。いずれの場合にも生育旺盛な場合には、追肥時期を遅らせたり施用量を減らします。生育が不足している場合には、追肥時期を早めたり、施用量を多目にします。

 ちょっと耳より情報
 需要の動向に即した麦の品質向上を目指して、当JAでは「中国165号」という小麦の新品種を管内数箇所に試作田を設置しています。今後、従来の「小麦農林61号」にかわって「中国165号」に転換する計画です。
 この品種は(独)農業研究機構近畿中国四国農業研究センターが開発した品種で、製粉歩留まりやそれに関連するミリングスコアという小麦粉の品質を評価する指標は「ASW」 なみの優れた特性があります。また、農林61号より成熟期はやや早く、多収で有害物質カドミウムの蓄積性も少ない安全面でも優れた品種です。ただし、赤カビ病にやや弱いので大麦並みの2回防除が必要です。
 また、この品種は、製麺適性も良好で、うどんの食感も優れているようです。ぜひ、ご注目ください。



土づくり

 ●来年の稲作準備
 収穫のあとの水田は、稲わらとともに「とれ太郎」や堆肥などを散布し、秋耕起を行います。
 秋の耕起作業は、深さ15㎝以上を目標にできるだけ耕起しておきましょう。
 田面に高低差が大きいほ場は耕起時に高低差を補正してください。レーザーレベラーなどを使用すると正確に能率的な作業が可能です。詳細は本紙10月号をご覧ください。
 また、田面の均平と畦畔からの水漏れ防止対策など、畦畔や用水路、潅排水施設の点検、整備も早めに施しておくことが大切です。

 ●土づくり
 よい土とは、水はけ、水もちが良く、堆肥のような有機物を多く含んでいる土です。
 土づくりの3本柱は「深耕」、「有機物の施用」、「養分補給」です。これらをバランスよく行い、よい土づくりに努めましょう。湿田状態で稲刈りが行われたほ場も多いことと思われますが、やわらかい土の上を重いコンバインが走行したあと土が乾くと、土が非常に固くなり、「根張り」「通気性」「排水性」「保水性」などが悪くなっています。
 また、土壌中の微生物の発育にもよくない条件になっていると思われます。できるだけ早めに「たい肥」や「とれ太郎」などの土づくり肥料を散布し、深耕を行いましょう。「ふりかけエコ」を60㎏/10a施用すると手軽に有機物補給の効果が得られます。
 特に、最近は外来雑草など、本田では防除しにくいような雑草が増えています。冬の間にプラウ耕などを行い反転すると雑草の発生を少なくする効果があります。できるだけ早めに反転耕をおすすめします。

 ●深耕
 本県の水田は、作土深15㎝の目標を達成しているのは半分程度といわれています。深耕は肥持ちをよくし、土をやわらかくして根の伸びる範囲を広げ、根の働きをよくする効果があります。米の胴割れ防止など米の品質向上の効果も期待できます。水田の状態がよい時期を見計らって早めに土づくり資材を散布し、できるだけ深耕に努めましょう。


 ●土づくり肥料施用
 可吸態りん酸・ケイ酸・遊離鉄の含量もまだ目標に届かない水田が多くあります。特に、本県全体では、ケイ酸や鉄分の不足水田が多いようです。土壌診断結果にもとづいて積極的に土づくり肥料やたい肥などの有機資材を施用してください。

 ●土壌分析・土壌診断
 当JAでは、土壌の状態を客観的に把握し、適正な施肥を行うための参考として土壌診断を行っています(有料)。ご希望の方は、ほ場がよく乾いた時期に、下図の要領で土壌を採取し、風通しのよい場所で乾燥・粉砕したサンプルを1kg程度準備してください(詳しくは最寄りの支店営農経済課へお問い合わせください)。




 

 

 


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