Agri Navi

水稲・麦・大豆などをご案内します

今月の農業(2023年12月)

水稲


良質な米づくりは土づくりから

 

近年の気象変動など、夏期の高温化(沸騰化)により作物の生育が旺盛になり、地力の消耗と合わせて肥効不足の傾向が見られるようになってきました。水稲は土壌中の地力窒素の役目が非常に重要です。「けい酸加里プレミア34」や「とれ太郎」など、ケイ酸やりん酸を含む土づくり肥料に加えて有機物を施用して深耕し、地力向上を図りましょう。硫黄欠乏による稲の生育障害(俗称「病み田」)には「畑のカルシウム」が有効です。優良な堆肥を散布できない場合には、堆肥の有効成分である腐植酸を濃縮した「新ふりかけ堆肥eco」を散布し、稲わらとともに深耕することも一つの方策です。

 

品質のよい麦づくりのきめ手は排水対策です

 麦類の品質向上と増収のきめては、これからの排水対策です。降雨後に表面水が完全に排除できているか、もう一度、圃場を確認しましょう。
 圃場の表面が湿っているところや雨水がたまるようなところには小溝をつけるなど、表面水をできるだけ早く排出できるように工夫してください(表面水は、降雨後1昼夜以内に排出することが理想です)。
 また、圃場内の排水溝は、圃場外の排水路にすべて接続し、水たまりがないか再度確認してください。


追 肥

 分げつを促進し、丈夫な茎を確保するために12月中旬から1月下旬にかけて追肥を施用します。「麦パンチ」や「麦将軍」および「麦用セラコートR2500」を規定どおり施用された方は「12月~1月の追肥」は不要です。
 12月の中旬の茎数は別表を参考にし、それより少ない場合には、なるべく早めに追肥を施用してください。茎数が適当であれば、1月上旬頃までに、多い場合には1月中下旬頃に施用してください。





農薬の使用は正しく安全に!

5月~6月頃は水田で農薬を使用する機会が多くなります。以下の事項に留意の上、正しく安全に使用しましょう。

・農薬を使用するときは、ラベルに記載されている適用作物、使用時期、使用方法等を十分確認し、容器等に表示されている使用基準を守りましょう。
・農薬による危害や悪用を防止するため、農薬は鍵のかかる場所に保管しましょう。
・農薬の誤飲による中毒事故発生を防止するため、農薬やその希釈液、残渣等を飲食品の空容器等へ移し替えないでください。
・農薬を散布するときは、周辺住民や通行車両等に農薬が飛散しないよう注意しましょう。
・公共施設、住宅地などの周辺で、広範囲に農薬を散布するときは、飛散防止対策を徹底し、事前に農薬を散布する日時、使用農薬の種類等を記した書面や看板等により周辺住民や施設利用者等に周知しておきましょう。
・無登録農薬等は農耕地には使用できません。また、「非農耕地用」と表示された除草剤は、類似成分であっても農地には使用できません。
・農薬散布を行なうときは防除衣、手袋、目がね、マスク等、散布作業に適した服装で従事し、睡眠不足や体調のすぐれない時は散布作業に従事しないようにしましょう。また、「散布作業中の飲食や喫煙、農薬散布後の飲酒」を避けるなど、散布作業を行う人の健康管理にも十分留意しましょう。

 作業確認を徹底し、農作業事故を防止しましょう!

  農作業中の熱中症にも注意しましょう!
  こまめな水分補給・休憩や通気性の良い衣服の着用など、熱中症対策を行い、日中の暑さに備えてください!



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