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お役立ち情報コラム

今月の農業(2019年5月)

米

滋賀県一の「みずかがみ」産地1200haをめざす

「みずかがみ」は一般財団法人日本穀物検定協会が実施する『平成29年産米食味ランキング』において3年連続『特A』の評価を得ました。平成30年産「みずかがみ」では『A』ランク格付けとなり、残念ながら『特A』を逃しましたが、今年度は再度『特A』格付けをめざしてがんばりましょう。
 JAグリーン近江管内は県内最大の「みずかがみ」の産地です。JAグリーン近江では、農家組合員のみなさまの努力が販売価格に反映されるような取り組みを拡充しています。美味しい良質米「みずかがみ」の多収をめざしてがんばりましょう。
 取り組みの詳しい内容は、平成31年春期農談会資料に記載していますのでご覧ください。



良質米新品種「みずかがみ」の上手なつくりかた

田植時期、栽植密度
 田植えは5月上旬~中旬に行い、遅れないようにしてください。
 栽植密度は左記の株数を標準に早期分げつを確保してください。
湖辺(肥沃地):60株/坪
平坦(中 間):60~70株/坪
山間(やせ地または冷水地帯):70株/坪
※この品種は、茎数が増えにくいので、極端な疎植は穂数不足になるので避けてください。

環境こだわり米「みずかがみ」
 施肥基準


●当JAでは、追肥・穂肥が不要な「みずかがみ基肥一発 13-5-5」をおすすめしています。
●大豆跡や野菜跡、堆肥施用田では、元肥・穂肥の2回施肥とし、地力の状況に応じて元肥は標準の半量~7割程度にし、生育状況に応じて穂肥を加減してください。
●山間のやせ地や冷水地帯では、地力の状況応じて元肥を10~20%程度増量してください。
●穂肥は、幼穂長1㎜を確認したら遅れないように施用してください(「みずかがみ基肥一発」を基準どおり施用したときは穂肥不要)。
●この品種は生育期間が短いので生育中期に肥料不足となると収量が減少します。また、追肥・穂肥が遅効きになると、玄米のタンパク質が増加し、食味に影響しますのでご注意ください。

病害虫防除
●いもち病抵抗性は「コシヒカリ」、「キヌヒカリ」より強いが、気象条件によっては注意が必要です。
●カメムシ類による着色粒を防止するため、出穂2~3週間前と出穂期に連続して畦畔の草刈を行ってください。
●紋枯病が発生しやすいので、穂肥を施用する頃に株元をよく観察し、発病株率10~20%以上のときは薬剤防除を行ってください。紋枯病が上位葉に進展すると品質・収量に影響し、倒伏しやすくなります。

今年の米づくり重点目標
 消費者に喜ばれる「安全・安心」で「おいしい」米づくりをすすめるために、基本技術はきっちりと実行しましょう。

〈施肥〉
 2019年産JAグリーン近江栽培ガイドライン・生産資材申込書6~8ページをご参照ください。JAグリーン近江では、今年から生産資材を統一した特別栽培米へのステップアップをめざします。詳しくは各地の環境こだわり米部会のガイドラインなどをご参照ください。 

〈水管理の要点〉
 水管理は、稲の生育をコントロールし、肥料や農薬の効果を左右する非常に大切な作業です。特に、田植前の代かき水や農薬・肥料を散布したあとの田面水を排水路や河川などの公共水域に放流しないようにしましょう。
 なお、当地域には愛知川・日野川など河川水を農業用水として利用する施設が多くありますが、今冬は積雪量が少なかったため、融雪水に由来する春先の用水が早く減少することが予想されます。管轄の土地改良区等、水利施設の用水供給計画にあわせて農業用水の有効活用に努めましょう。

初期の水管理
 田植え後に低温・強風の場合には深水とし、晴天・高温の場合には浅水とします。この時期に低温・強風が予想される場合には、日中は3~4㎝の浅水で水口を閉じ、夜間には5~6㎝の深水となるように午後から入水して、低温・強風時の苗痛みを防ぎます。
 なお、土壌の還元化が強まりガスの発生が強くなるような場合には夜間落水や早期中干し、土壌中への酸素供給を行い、根を健全にしましょう。

除草剤散布時の水管理
 除草剤の効果は水管理の良し悪しで大きく異なります。除草剤を散布する前には、田面にたっぷりと水を貯めてから入水口、排水口をきっちりと閉め、畦際からの水漏れをしっかり止めます。除草剤散布後1週間程度は水を動かさないようにすることがコツです。代かきをていねいに行い、田面を均平にするとともにあぜ塗りや畦畔シートで、畦畔からの漏水を防ぎ、1日でも長く水を貯めておくようにしましょう。
 水が早く減る場合には、一旦、水がすっかりなくなってから静かに給水してください。水が減らないように水口から少しずつチョロチョロ水を流し続けると除草剤の効果は著しく悪くなり、水口付近では除草剤がほとんど効かなくなりますのでご注意ください。

 除草剤は初中期一発剤を基本とします。初中期一発剤に「キマリテ」、残草が出た場合、ノビエには「クリンチャー」、広葉雑草には「バサグラン」がおすすめです。なお、特に水保ちの悪い水田や転作跡には「ピラクロン」などの初期剤+「ザーベックスDX」などの中期剤の体系処理を行ってください。
 詳しくは、2019年産JAグリーン近江栽培ガイドライン・生産資材申込書10~14ページをご参照ください。

中干し
 中干しを行うと、土中への酸素供給が盛んになり、根を健全にする効果があります。そのため、茎が太くなり、有効茎歩合が向上し、草姿を改善する効果があります。また、土壌の還元に伴って発生する有害ガスを除き、収穫直前まで稲の生育を健全に保つことができるので、米粒の肥大がよくなり、品質・収量が向上します。
 中干しは、1株茎数が15本程度になったら始めます。
 中干し程度は、圃場に浅い亀裂が生じるくらいとし、粘質田ではやや強めに、砂質田では軽く行います。大きな亀裂が生じるほど長期間の落水を行うと、根が切断されるので注意しましょう。
※溝切を行うと中干しを効果的に行うことができます。溝切の間隔は3~5m程度、溝の深さは10㎝以上が理想です。
 また出穂後は、この溝に通水することで収穫直前まで十分な水分補給ができるので、水はけのよい田でも溝きりを行いましょう。


農薬の安全使用
 除草剤などの農薬使用前には、ラベルの記載内容をよく読んで正しく使用してください。農薬の容器や使い残した農薬は、畦や排水路などに放置しないで適切に処理してください。また、農薬や散布後の田面水が、周辺作物や河川などに飛散したり、流れ出さないように十分注意してください。
 なお、農薬を取り扱うときは、手袋、マスク、防塵めがねなど、作業に適した服装を整えて、安全作業を心がけましょう。


〈環境保全型農業直接支払交付金制度の手続きは6月28日締め切りです〉
 各地の環境こだわり米部会等で取りまとめて、市町を通じ6月28日までに申請手続きを行う必要があります。なお、環境保全型農業直接支払交付金を受けるには、追加で「国際水準」GAPの取り組みが必須となっています。詳しくは各地の環境こだわり米部会にご相談ください。


麦

 麦栽培ガイドラインを参考に、赤かび病の防除は必ず適期(開花期)に適正散布を実施しましょう。
 また、小麦はタンパク向上のため出穂10日後に10a当り硫安20㎏の実肥を施用しましょう。ただし、3月の穂肥で「麦用セラコートR2500」を規定どおり施用した場合、実肥は不要です。

赤かび病対策
●麦類に赤かび病が発生すると、デオキシニバレノール(DON)やニバレノール(NIV)などのかび毒が発生し、嘔吐、腹痛、下痢などの中毒症状が現れる「急性毒性」と、成長抑制や免疫機能抑制などの症状が現れる「慢性毒性」があるといわれています。このため農産物検査規格では、1粒でも赤かび粒があると販売ができないことになっています。
 小麦や大麦、ビール麦ともに1回目防除は開花初め、2回目はその7~10日後です。薬剤はいずれもワークアップ粉剤DLまたはフロアブル剤などがおすすめです。
●赤かび病は乾燥調製施設内でも感染が拡大する場合があるので、荷受時点でも最終チェックを行いますが、本田で発生しないよう適正防除は必ず実施しておいてください。

黒節病対策
●近年、一部の圃場で発生が目立ちますが、薬剤による防除法はありません。発生圃場では発病株を抜き取り、収穫後の麦わらは圃場外へ搬出してください。
●今後の発生を防ぐには、健全種子と更新するとともに、「早播き、厚播き」をさけ、施肥は控えめにし、圃場の排水を徹底してください(軟弱な生育で過湿時に発生しやすい)。

収 穫
●天候の都合上、刈り取りを急ぐあまり水分が高いままで刈り取りを行うと、外観品質のみならず加工適性も悪くなります。良品質麦生産を図るうえで、穀粒水分25%を目安に計画的に適期収穫をお願いします。

排水対策
●麦類は、出穂後に湿害にあうと品質が著しく悪くなります。水田用水が送水されてきますので、麦作田に隣接する水路やバルブからの水漏れがないか、今一度確認してください。出穂後の湿害は麦品質に致命的なダメージを与えます。排水対策は今一度徹底してください。


麦

麦類の収穫時期が目前に迫ってきました。麦跡には、大豆を栽培して水田の高度利用を図りましょう。
営農組合や法人などで大規模な集団では、良質大豆の安定多収を目指して、早目から栽培計画をたて、資材と作業の準備をはじめましょう。
大豆播種予定の圃場には、麦収穫後ただちに排水溝を周囲につけ、圃場全体に弾丸暗渠やプラウによる反転耕を行い、圃場表面をよく乾かしてください。

良い大豆づくりのポイント

種子更新
●採種圃産の健全種子を使用する。

種子消毒
●播種前に種子1㎏当りクルーザーMAX-X原液8mlを塗沫処理し、よく乾かす。(紫斑病、フタスジヒメハムシ対策)

排水対策と土づくり
●麦跡では降雨後水がたまらないよう、麦の収穫が終わったら直ちに排水溝を整備してください。
●大豆の播種時期は天候不順なことが多いので、耕起・砕土・播種・除草剤散布は同日に行うように、作業日程を調整し、圃場ごとに一連の作業を完結してください(大雨が予想されるときは作業を控える)。
●耕耘作業は、なるべく乾燥した時に表面の土は細く、下層は粗く耕耘してください(湿った土を何度も耕耘してはいけません)。
●播種前に好天が続くようなら、麦収穫後に土づくり肥料や堆肥を散布し、プラウで反転耕耘を行うと土壌の透水性・保水性が向上し、湿害や干ばつを受けにくくなり、充実の良い大豆が収穫できます(サブソイラーなどによる心土破砕でもプラウ耕と同様の効果が期待できます)。
●耕耘同時播種機を使用するときは、播種位置に土が盛り上がるように耕耘爪の配列を工夫すると出芽が揃いやすくなります(図1参照)。

〈豆知識〉
 大豆の湿害は、土壌中の水分過剰による根の酸素不足が原因で発生します。
 心土破砕や反転耕、弾丸暗渠によって、土壌の透水性を改良すると根の酸素不足状態が軽減されるので湿害も軽減できます。大豆は播種から開花時期までに湿害を受けないようにして、生育初期に深い根を張らせておけば、開花期以降干ばつの害も受けにくくなります。


施 肥
●大豆は、りん酸・カリ・石灰の補給が重要
窒素肥料を多量にやると根粒菌が機能しなくので、元肥窒素の施用は少量にしてください。


農薬の使用は正しく安全に
 5月~6月頃は水田で農薬を使用する機会が多くなります。以下の事項に留意の上、正しく安全に使用しましょう。

①農薬の使用基準の遵守
・農薬を使用するときは、ラベルに記載されている適用作物、使用時期、使用方法等を十分確認し、容器等に表示されている使用基準を守りましょう。

②農薬の保管管理
・農薬による危害や悪用を防止するため、農薬は鍵のかかる場所に保管するなど、保管管理に留意しましょう。
・農薬取締法で販売および使用が禁止されている農薬が自宅倉庫等で発見された場合は、関係法令を遵守し適切に処理しましょう。
・農薬の誤飲による中毒事故の発生を防止するため、農薬やその希釈液、残渣等を飲食品の空容器等へ移し替えないでください。

③農薬使用時の留意事項
・農薬の使用前後には「防除器具の洗浄や防除器具の水もれなど」も十分確認しておきましょう。
・作物の形状や作型が異なるものについては、使用できる農薬の適用条件が異なるのでよく確認してから使用しましょう。
・近くの他作物や人家などに農薬が飛散しないように、使用方法に十分注意しましょう。

④周辺住民と周辺環境へ配慮しましょう
・農薬を散布するときは、周辺住民や通行車両等に農薬が飛散しないよう注意しましょう。
・学校、保育所、病院、公園、保健所等の公共施設、および住宅地に近接する場所で、広範囲に農薬を散布するときは、農薬散布により周辺住民等に健康被害を及ぼすことがないよう、農薬の飛散防止対策を行い、事前に農薬を散布する日時、使用農薬の種類等を記した書面や看板等により周知を行い、周辺住民や施設利用者等に十分配慮しましょう。
・水田において農薬を使用するときは、散布後1週間は止水管理を徹底し、水田外への農薬の流出を防止しましょう。

⑤無登録農薬等は農耕地には使用できません
・ラベルに農薬登録番号の記載がない資材は、無登録農薬の疑いがあるので、農地へ使用しないようにしましょう。
・「非農耕地用」と表示された除草剤は、類似成分であっても農地には使用できません。

⑥農薬使用者の健康管理にも留意しましょう
・農薬散布を行なうときは防除衣、手袋、めがね、マスク等、散布作業に適した服装で従事しましょう。
・睡眠不足や体調のすぐれない時は散布作業に従事しないようにしましょう。また、「散布作業中の飲食や喫煙、農薬散布後の飲酒」を避けるなど、散布作業を行う人の健康管理にも十分留意しましょう。




転倒が発生している場所としては、圃場から出入りする際の傾斜や圃場の端から法面に転倒するケースが数多く報告されています。以下の点に注意し、事故を起こさない環境作りを心がけることが重要です。

転倒が発生している場所としては、圃場から出入りする際の傾斜や圃場の端から法面に転倒するケースが数多く報告されています。以下の点に注意し、事故を起こさない環境作りを心がけることが重要です。転倒が発生している場所としては、圃場から出入りする際の傾斜や圃場の端から法面に転倒するケースが数多く報告されています。以下の点に注意し、事故を起こさない環境作りを心がけることが重要です。


雑草イネにご注意・・・
 雑草イネは水田に自生して雑草となるイネで、コシヒカリなどの栽培用品種と同じ植物種ですが、籾(もみ)が脱粒しやすく、赤米などになります。雑草イネは脱粒しやすい性質があるため、放っておくと種子が圃場に落ちて、翌年以降に数百倍に増殖し、被害が益々増大していきますので、発見した場合はしっかり抜き取り、被害を未然に防いでいくことが重要です。

●収穫物に混入すると異品種混入となります。
●発生密度が10本/m²で20~30 %の減収、20本/m²で50 %の減収との研究報告もあります。


(移植直後)
移植水稲栽培の条間にも雑草イネは発生します。


(出穂期)
黄金色の穂をした栽培用品種と比べ、草丈が高くこげ茶色の穂をしたイネが雑草イネです。このように圃場全体に雑草イネが発生すると収量は明らかに減少します。


特徴・発生生態
 栽培イネとは籾が落ちやすく、軽く握るだけで簡単に落ちてしまいます。
 外観が栽培イネとは明らかに異なるものだけでなく、識別困難な雑草イネもあります。
 長期間出芽するため、代かき前後ならびに除草剤散布後にも出芽することもあります。

防除のポイント
 まん延すると高コストの防除が必要になるため、早期発見・対策が最重要です。除草剤は雑草イネの出芽始めまでに散布してください。
 除草剤のみでは十分に防除できないため、手取り除草を必ず実施してください。雑草イネは出穂後2週間で籾が落ち始めるため、それまでに抜き取ってください。





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