トップページ > お役立ち情報コラム > 今月の農業

お役立ち情報コラム

今月の農業(2018年7月)




水 稲

穂肥の極意…

品質と食味を

両立させる米づくり…

 
 穂肥は、穂に着くもみ数を多くし、もみの充実をよくするための栄養を補給するための肥料です。施用時期が早過ぎたり施用量が多過ぎたりすると稲が倒伏したり、玄米中のタンパク含量が高くなって食味が悪くなります。逆に、穂肥の量を減らし過ぎると、米の充実が悪くなり、白未熟粒が増加するなど、玄米の見栄えが著しく悪くなります。
 品種や田植え時期、ほ場の肥沃具合、葉色や幼穂などの生育状況に応じて、適期に適正な量を施用しましょう。
 通常、「コシヒカリ」「秋の詩」「滋賀羽二重糯」など倒れやすい品種では、出穂の18日前と10日前頃に2回に分けて施用します。キヌヒカリや日本晴など倒れにくい品種では出穂前25日前に一括して施用します。
 なお、玄米タンパク含量が高くなると食味評価が悪くなるので穂肥をやり過ぎないようにしてください。ただし、玄米タンパク含量が高くなる原因は、出穂期前後からあとの水不足や極度な早刈り、刈り遅れなども影響します。出穂期前後3週間は湛水状態または十分な水分補給を続けてください。また、穂揃い期以降に追肥を行うとタンパク含量が増えるので避けてください。

 

●水管理

 中干し終了後は、出穂後3週間まで湛水状態を保ちます。これは、稲に水分を補給し、田面の温度上昇を防ぐとともに、カドミウムの吸収を防ぐためにも有効です。各地域の水利施設の送水計画にしたがって入水しましょう。
 特に、出穂、開花期前後は、「花水」とも言われ、稲の一生で水をもっとも多く必要とする時期です。また、この時期は圃場が乾燥しやすいので水を絶やすことのないように、特に注意が必要です。
 湛水期間終了後は、なるべく遅い時期まで間断かんがいを行い、収穫直前まで土壌水分を保つことが良質米づくりの基本です。出穂後の早い時期に田面を乾燥させると稲が「枯れ熟れ」状態となり、胴割米や心白・腹白・未熟粒の発生など、米の品質不良・減収の原因となります。また玄米タンパク含量にも影響します。土が白く乾くようなときは管理溝に水を流して、水分を十分補給してください。

 

●病害虫防除のポイント

 病害虫防除の基本は、病害虫や雑草が発生しにくい生産条件をつくることです。農薬散布による防除は、各地の病害虫防除協議会の計画を参考に発生状況に応じて省農薬で効果的な防除に努めましょう。
 農薬の使用にあたっては、散布作業時の農作業安全に留意するとともに、安全安心な農産物の生産を第一に、周辺環境へ危害防止にも十分配慮してください。
 農薬の包装ラベルには、作物別の対象病害虫、使用時期、散布量(濃度)、使用回数などの注意事項が具体的に記載されていますのでよく読んで正しく使用してください。

 

◎斑点米カメムシ類

 斑点米カメムシ類は畦畔等の雑草地で増殖することから、出穂期前2~3週間前と出穂期の2回連続で畦畔の草刈を行うことで、カメムシ類の生息密度を下げることができ被害を少なくすることができます。また、薬剤による防除については、一般的に大型のカメムシは乳熟期に、小型のカメムシは穂揃い期の防除が効果的です。

 

◎二カメイガ

 ・耕種的防除

 ①冬期までに耕起を行い越冬源の稲わらをすき込む。

 ②極端な遅植えを避ける(第2世代による被害が増加する)。

 ③ケイ酸質肥料を十分に施用する。

 

・薬剤防除

  7月下旬から8月上旬に被害株率10%以上のときは薬剤防除を行う。

 

◎紋枯病

 ・極早生、早生品種では発生を見つけたら薬剤散布を行う。

 ・中生、晩生品種では出穂20日前に発病株率15%以上になれば薬剤散布を行う。

 ・高温多雨の年や、前年に発生が多かった圃場では注意が必要。

 「みずかがみ」では特にご注意!!

 

 

 ●強風・大雨対策

  台風のような集中豪雨や強風が梅雨時期頃に襲来することがありますが、穂ばらみ期~出穂期にかけては最も風害を受けやすい時期です。
 穂ばらみ期に強風にあたると幼穂の水分を急激に奪われ、白穂等の不稔粒の発生や籾殻の擦傷による褐変粒などの被害が発生します。強風が予想されるときはできるだけ深水湛水を行い、倒伏予防と脱水防止を図ります。
 大雨が続きそうなときは、排水路の補修点検や畦畔の補強を行うとともに、万一、冠水した場合は、一刻も早く排水に努めることが重要です。

 

《異品種混入防止対策》
 前年に異なる品種を栽培していた場合には異品種混入の恐れがあるので、出穂期前後に圃場を見て回り、異品種の出穂がみられたら早めに抜き取ってください。収穫時に圃場に落ちた種子は、翌年度発芽して漏生イネとなります。

 

 





大豆

大豆は7月まで播けます…
麦あとには
大豆を播きましょう。

 

 大豆は7月下旬まで播種できます。まだ、播種が終わってない圃場があれば、今からでもがんばって播きましょう。

 

 ①排水対策

 ・大豆播種予定地には麦と同じくらい、圃場表面の排水対策を徹底してください。

 ・播種から開花期頃に湿害を受けた大豆は根が浅く、夏の干ばつにも弱くなります。特に、近年は集中的な大雨で播種後の圃場が一面に冠水することがあるので、よく乾く圃場でも排水溝は必須です(集中的な雨水は表面排水から流れます)。

 ・耕起作業は、圃場がよく乾いたときを見計らって行いましょう。土の通気性や透水性をよくするにはプラウ耕が大変有効です。麦収穫後直ちにプラウで反転し、土の表面がよく乾いてから播種すると湿害にも干ばつに強い大豆ができます。湿った土を細かく砕土すると通気性や透水性が悪くなり根の発育が非常に悪くなるので、大豆の一生を通じて悪影響がでます(播種作業は必ず土の表面をよく乾かしてから行ってください)。

 

 ②播種方法

 ・播種適期

  ●ことゆたか・タマホマレ・オオツル:6月中旬~7月上旬

  ●フクユタカ:7月上旬~中旬

  ※播種時期が遅れたときは早生品種を先に、晩生品種を後にしましょう。

  ※狭畦密播栽培が省力的ですが、麦跡栽培など、排水条件のよいところで、短期間に大面積に播種するときのみ実施してください。

 

 ③中耕・培土

 1回目は大豆が発芽したら雑草が生えるまでに畦間の土を耕し、大豆の株元に少し土を寄せます。第2回目は本葉2葉期(イメージ図参照)頃に初生葉(大豆種子の出芽時の双葉の次に出る葉)に土がかかるくらいまで畦間の土を寄せます。
 中耕は、雑草の発生を抑制し、根の発育を良くし根粒を活性化させる効果があるので必ず適期に行いましょう。なお、2回目の中耕は大豆の花が咲き始めるまでに完了してください。


TACメンバーのブログ

TAC グリーン近江

農作業をされる皆さんへ

平成26年産共同計算開示 ≪≫ ≪
平成27年産共同計算開示 ≪≫ ≪
平成28年産共同計算開示 ≪≫ ≪
平成29年産共同計算開示 ≪≫ ≪

バックナンバーへ戻る