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お役立ち情報コラム

今月の農業(2019年11月)

米

◎収穫時期の判断
 「ことゆたか」や「タマホマレ」などの品種では収穫の適期が1ヶ月余りとなってきました。今年の大豆は、7月の長雨、8月の高温により発芽が不揃いなところが見られるものの発芽揃いがよかった圃場では順調に生育したと思われます。
 良質な大豆を収穫するためには、適期を見極めてから収穫作業を行いましょう。

収穫時の大豆の水分が20%以上では損傷粒、また茎の水分が50%以上では汚損粒が増えるので、大豆の茎・莢・大豆粒の水分を的確に把握し収穫作業を行ってください。
〈コンバイン収穫適期〉
莢や子実の水分が18%~20%
茎の水分が50%以下
全体 葉が完全に落ちて茎と莢だけになっている。
莢が黄化してから約2週間し、茎を揺さぶるとカラカラと音をたてる。
粒が球形になり、硬くなって、爪を立てても爪跡が5㎜以下しかつかない。
完全に茶色く枯れ上がり、手でポキッと折れる。

◎収穫時刻の判断
 大豆の水分は、気象条件によって1日の中で変化します。前日や当日の気象条件などによって、収穫できる時間帯が異なります。

  • 前日が晴れで当日曇りの場合は、11時頃から3~4時間程度に行います。
  • 前日まで降雨が続いた場合は、当日晴れていても収穫が不可能な場合があります。
  • 晴天の場合は、午前10時から午後5時頃までが最良です。

◎大豆収穫作業の注意点
※「青立ち大豆」や「雑草」などは早めに抜き取り、最適な状態で収穫できるよう早めに収穫の準備を始めましょう。

  • 収穫作業のときに土砂やごみが混入すると汚損粒が発生するので、収穫作業の前には雑草や青葉が残っている大豆の作物体を完全に取り除いてください。大豆は、豆腐や納豆などの食品原料として使用されるため、汚損粒が混入すると雑菌の繁殖などの恐れがあり、実需者からもっとも嫌われるので、特に注意してください。
  • 汚損粒の発生を防ぐためには、大豆の作物体がよく乾いた状態で刈り取るようにしてください。
  • コンバインによる収穫作業は、朝露が乾いてから始めるようにしましょう。
  • コンバインの刈り取り部に土砂を巻き上げたときや、泥つきの株が引き抜けたときは、直ちに機械を停止し、刈り取り部に入った土砂などを清掃してください(機械に手を入れるときは必ず、エンジンを停止するなど、安全作業に十分ご留意ください)




麦の品質向上と多収は排水対策が基本です

 今年は早生水稲の収穫時期は、天候が悪く、田面がぬかるみ状態のところを見かけましたが、その後、晴天が続き中晩生水稲の収穫時期は良好な状態で収穫作業が行われ、圃場条件も良好な状態で播種時期を迎えられたと思われます。
 麦作で、圃場の乾湿は発芽・苗立ちから途中の生育状況や収穫量、品質に大きく影響します。播種時から排水対策を徹底し、収穫時期まで乾田状態を持続できるよう排水対策を徹底していきましょう。冬季間にはたえず圃場表面の雨水などをできるだけ早く圃場外へ排出するよう排水溝の管理を徹底してください。圃場内の排水溝を確認し水がたまるような場合には畔を断ち割るなどして麦用の排水口を設置するなど工夫しましょう。

◎元肥
 小麦では、元肥に「麦用セラコート2500」30㎏/10 aをおすすめしています。元肥にこの肥料を基準どおり施用した場合には12月~1月の追肥は不要です。3月の穂肥には同じ「麦用セラコート2500」30㎏/10 aを施用すれば実肥は不要で大変省力的です。

◎追肥
 追肥は、分げつを促進し、穂数を増やし、幼穂の発育を旺盛にするため収量を増やす効果があります。元肥に「麦用セラコートR2500」や「麦パンチ」を使用した場合には、通常の追肥は不要ですが、実肥の硫安が必要となります。
 元肥に「一般高度化成444」などを施用した場合には、1回目の追肥は、12月下旬~1月上旬を目安とし、NK化成20号を施用します。2回目の追肥は3月上旬頃に施用します。いずれの場合にも生育旺盛な場合には、追肥時期を遅らせたり施用量を減らします。生育が不足している場合には、追肥時期を早めたり、施用量を多目にします。

小麦新品種「びわほなみ」の播種適期は11月5日~10日です

「びわほなみ」栽培の留意事項
  • 凍霜害、黒節病および縞萎縮病の発生を防止するため、11月5日~10日頃が播種適期です。(早播きは厳禁)
  • 「麦用セラコート2500」を元肥に30㎏/10 a、2月下旬に同じく40㎏/10 aを施用すると12月追肥と実肥は不要です。
  • 赤かび病に弱いため、出穂期~開花期に雨天が続くと発生しやすくなります。穂揃期~開花始めと1週間後の2回防除してください(赤かび病の多発が予想される場合には3回目の防除が必要です)。

農業機械の点検整備と保管

 今年1年間活躍した農業機械が来年も安全・快適・効率的に使用できるよう、農閑期のあいだに点検整備を行いましょう。

■点検整備作業の安全心得
  • 点検作業を始める前には、駐車ブレーキをロックし、エンジンや機械各部が完全に停止してから始める。
  • 高温部に手や身体が触れないように注意する。
  • 作業機を上昇状態で点検作業を行うときは必ずロックするか作業台で落下防止を行う。
  • エンジンを始動するときは各変速レバーを中立にし、周辺の安全を確認してから行う。
  • 室内でエンジンを始動するときは、窓や扉を開けて換気を十分にする。

  • コンバインや乾燥機、籾摺機などの収穫・乾燥・調製用の機械はモミやわら屑が多く付着し、そのまま格納しておくと機械がさびやすく、ねずみによる電気配線類の切断やねずみの巣作りなどで思わぬ故障の原因となったりします。
    機械を格納する前には、まず、モミやわら屑などはエアコンプレッサで吹き飛ばし、泥汚れは高圧洗浄機などで水洗いし、水気を落としてよく乾燥させます。
  • 回転部分や注油箇所にはグリスや潤滑油を完全に補給し、さびやすい箇所には油を塗布してさび止めを行いましょう。エンジンやギヤボックスなどのオイル交換を行った後には軽く空運転し、機械各部にオイルが行き渡るようにしておきます。
  • 燃料タンクは、軽油の場合は満タンにします。ガソリンエンジンや2サイクルエンジンでは、完全に燃料を抜き取ってからエンジンを起動し自然にストップするまで空運転し、キャブレタなどの残り燃料を空にしておきます。
  • 冷却水は、完全に抜き取るか規定の不凍液を注入してください。
  • ベルト類、刃物類などが消耗している場合には交換しておきましょう。シーズン中に異常箇所などを代用部品で応急処置してきた場合にはそれも完全に修理しておきます。

◆コンバインの点検しておきたい主な箇所
◎エンジン部
 ①エンジンオイル ②オイルフィルター ③ファンベルト ④冷却水・ラジエーター ⑤燃料フィルター ⑥エアエレメント ⑦バッテリー ⑧電装部品 など
◎刈り取り部
 ①引き起こし爪 ②各種チェーン類 ③刈り刃 など
◎脱穀部
 ①藁きり刃 ②扱ぎ胴周辺 ③各種ベルト ④各種チェーン など
◎走行部
 ①クローラ ②転輪軸受け ③各種注油脂箇所

◆トラクタのおもな点検箇所
◎エンジン部
 コンバインとほぼ同じ
◎走行部
 ①タイヤ ②ブレーキ ③クラッチ ④ミッション部 ⑤前部デフケース・パワステ(空気圧、タイヤホイールのがた、ブレーキの作動・左右バランス、オイル交換・漏れなど)
◎ロータリー部
 ①ギヤケース・チェーンケースのオイル ②耕耘爪 ③ユニバーサルジョイント など(いずれもオイル交換、オイル漏れ、各部の締付、耕耘爪の磨耗など)
◎クローラ部(該当機種のみ)
 ①クローラ本体の傷・張り ②転輪等への異物巻込み ③各部への注油脂 ④各部の締付 など

■長期格納のしかた
  • エンジンキーは抜き取り、格納庫の施錠を確実にして盗難防止にも十分留意しましょう。
  • バッテリーは完全に充電してから、マイナス端子を外すかバッテリーを取り外して冷暗所に保管してください。
  • 火災防止のためシートカバーは機械が完全に冷えてから掛けてください。

 格納前の点検整備が自分でできない場合には、JA農機センターなど、専門の整備工場に点検整備を依頼しましょう。







 令和2年産水稲栽培ガイドライン ダウンロード用データ
  ・①令和2年産「みずかがみ」栽培申込書(23ページ)
  ・②令和2年産「みずかがみ」作付予定ほ場一覧(24ページ)
  ・③令和2年産「特別栽培米」作付予定ほ場一覧(25・26ページ)
  ・④令和2年産米の栽培記録(栽培管理日誌の控えとしてお使い下さい) 


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