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お役立ち情報コラム

今月の農業(2018年9月)





収穫直前までの管理


 本紙先月号でもお知らせしましたが、収穫直前まで間断かんがいを行い、稲の根に水分を供給するようにしましょう(田面に手をあてると手のひらに軽く水気を感じるような状態が望ましいです)。
 特に、水田が砂質の地帯では、早く水分が切れると籾が完熟するまでに稲が枯れ上がってしまい、米粒の肥大が悪くなったり、白未熟粒や胴割粒が多発しやすくなります。収穫直前まで水管理をこまめに行ってください。

 

「稲刈りの適期の見分け方」

 稲は出穂・開花後に米粒が大きくなり、刈り取り適期になると、穂につくもみの8590%が黄金色になります(半分程度のもみが黄化してから約1週間後が目安です)。米粒は乾燥して硬くなり、爪で押しても壊れないようになります。収穫時期が早すぎると、粒張り不良や青米が増加し、収穫が遅れると胴割粒、発芽粒、茶米などが増加して品質が低下します。


●田面が乾燥状態で暑い日が続くと、胴割粒が増加するので、刈り遅れないようにしましょう。収穫まで日数がある場合には田面に時々水を流してください(止葉が巻いて葉先が枯れ始めたら手遅れです)。


●黄化の早い圃場や葉の枯れ上がりが多い圃場、倒伏程度の大きい圃場を先に収穫するなど、円滑な収穫作業ができるよう作業の計画をたてましょう。


●倒伏した圃場や病害虫が多発した圃場のもみは必ず別扱いとし、健全もみと混入しないようにしましょう(自家乾燥の場合もJA施設利用の場合も同様です)。

 

 乾燥・調製

 暑い時期に収穫直後の生もみをそのまま放置すると変質します。収穫後4時間以内に乾燥施設に搬入するか、乾燥機に投入して通風してください。収穫作業は、必ず乾燥施設の荷受計画や乾燥機の能力に合わせて行い、生もみのままで長時間放置することのないようにしてください。
 自家乾燥を行う場合には、最初の数時間は常温通風し、もみの水分ムラを少なくしてから加温乾燥をはじめてください。仕上げもみの水分は
15%を厳守してください(もみ水分15%で乾燥を終了すると放冷後に0.5%程度水分が減少し、仕上げもみ水分は145%になります)。もち品種は、もみ水分17%前後で10時間以上乾燥を休止し、もみ水分を均質化してから15%に仕上げてください。
 もみ摺りは乾燥終了後、必ず1昼夜以上放冷してから行います。米選機の網目はできるだけ1.9㎜(「みずかがみ」は185㎜)を使用し、整粒歩合80%以上に仕上げましょう。

 

異品種・異物混入にご注意!!

  取り扱う品種が変わるごとにコンバインやフレコン、乾燥機などを完全に清掃し、異品種や前作の麦類、雑草や土砂などが混入しないよう注意しましょう。クサネムなど雑草種子の混入を防ぐためには、収穫前に圃場の雑草を抜き取ってください。またネジなどの小さな機械部品が脱落しないよう、シーズン前や作業の前後には機械の点検整備を完全にするとともに乾燥調製の作業スペースの清掃整理も大事です。

 なお、今年の水田は、昨年の「こぼれもみ」や「ひこばえ」による裸地生えが目立つところがあります。昨年と異なる品種を作付けた圃場で、裸地生えの十分な抜き取りができてないところは別扱いとしていただきますようお願いします。

 来年度の栽培品種が変わる予定の圃場では、「こぼれもみ」による裸地生え防止のため、秋起しが有効です。土づくりや雑草防除をかねて、土づくり資材を散布したら、なるべく早めにプラウ耕などで深耕し、地表面のこぼれ種や雑草種子を地中に埋め込むようにしてください。

 

土づくりを徹底し来年にそなえよう

 「とれ太郎」を10アール当たり3~4袋施用し、ケイ酸やリン酸、鉄分などの養分を補給するとともに完熟堆肥などの優良な有機物を施用し、土壌中の微生物の活動を助け養分を保持する能力を高めるようにしましょう。

 稲わらを気温が高い時期に鋤き込めば土づくり効果が期待できます。あわせて15㎝以上を目標に深耕を行い根の伸びる範囲を広くし、根の働きを高めるようにします。

 

 

雑草対策

 クログワイなど、塊茎のできる雑草は、プラウによる反転耕を行い下層の塊茎を地表に露出させ、冬季に凍結させると、翌年の発生を抑えることができます。また、ノビエなど一年生の雑草は、表面の土を反転し、土中深くに種子を埋め込めば翌年の発芽を抑制することができます。プラウ耕ができない場合、ロータリ耕でもできるだけ深耕を行えば、雑草の抑制効果がありますので、稲収穫後、できるだけ早い時期に土づくり肥料とともに鋤き込むようにしましょう。

 

 麦作予定地の準備

 田面が柔らかい状態で収穫作業を行うとコンバインの轍ができ、麦の播種に支障をきたすことがあります。今秋に麦の播種予定の圃場では、田面を硬くしてから収穫作業を行いましょう。また、稲収穫後は、圃場周囲に排水溝をつけ、雨が上がれば田面がすぐに乾く状態にしておきましょう。

 また、堆肥や「土力じまん」などの土づくり資材を散布してからプラウによる反転耕を行い、田面が白くなるくらいに十分乾燥させてください。

 





土作りと播種前の準備作業

①湿害対策

  麦を播種する予定地には、稲の収穫が終われば直ちに圃場の乾田化にむけて準備を始めましょう。圃場の周辺にできるだけ深めの排水溝をつけ、弾丸暗渠を交差させると効果的です。プラウによる反転耕も有効です。表面が良く乾いてから砕土耕耘・播種を行ってください(プラウ耕のあと、表面が良く乾くまでに砕土耕耘・播種を行うことは百害あって一利なしです)。

  稲の収穫作業を湿田状態で行うと田面がコンバインの大きな轍ができて、水はけが悪くなり麦の生育に影響します。麦作予定地は、田面を良く乾かしてから、稲の収穫作業を行いましょう。

 

 

 ②土づくりと深耕

  完熟堆肥や稲わら等の有機物を施用し、土壌の通気性や透水性を改良すると、根の伸長が良くなり、麦の発育が健全になります。稲わらだけでも効果があります。完熟堆肥がないときは「ふりかけ堆肥エコ」と「土力じまん」を施用し、深く鋤き込むと効果的です。プラウなどで深耕し、作土層直下の耕盤層を破砕すると透水性や通気性が良くなり、湿害も抑えられます。弾丸暗渠の施行やサブソイラーで心土破砕を行うとさらに効果的です。

 


③土壌の酸度調整

  麦の適正な土壌酸度は小麦でPH 6.0、大麦でPH 6.5程度です。「土力じまん」や苦土石灰等を施用し、酸度を調整してください。

 

 

 ④排水対策

  排水対策は、土壌の状態にあわせて効果的に行いましょう。

 

 ※麦を播種する圃場は、降雨後1日以内に田面の雨水を排除できるようにしてください。

 ※播種適期は11月上旬です。無理な早播きは黒節病などが発生しやすいので、適期播種を心がけてください。

 (国道307号線より東の地域(おおむね標高160m以上)では、10月下旬から播種可能です。播き遅れたときには、播種量を1割増量してください)

 

 

 ⑤稲収穫後に雑草の発生を抑える方法

  稲の収穫後、圃場周囲に排水溝を設置してください。雑草が発生しはじめたら、浅めに全面耕耘し、雑草を土中に埋め込むようにします。稲の収穫から麦播種までの期間が長い場合、雑草が発芽し始めたらもう一度全面耕耘して雑草を土の中に埋め込みます。このとき、土づくり肥料や麦の元肥を散布してから全面耕耘を行うと肥料も効率よく施用できます。

  水稲収穫後、早めに全面耕耘ができない場合や雑草の発生が特に多い場合には、ラウンドアップマックスロードを全面に散布してください(雑草が生え揃い時期に散布する)。薬剤の飛散防止のため泡ノズルなどを使用して周辺圃場に配慮し、作業をして下さい。

 ※詳しい栽培方法は来月に掲載予定です。

 

 

 ⑥品種

  今年度から、品種が一部変更になります。排水対策、播種時期等は従来品種と大きな変更はありませんが、施肥基準等が一部変更になります。

 
◎小麦

 ・農林61
  従来どおりです。

 ・びわほなみ
  
農林61号より熟期やや早い、倒伏強い、赤カビ病に弱い今年度は一部地域のみ農林61号と転換します。

 

◎大麦

 ・ファイバースノウ
  ミノリムギ」より熟期やや早い、倒伏強い、硝子粒出易い
今年度よりミノリムギよりすべて転換します。 

 

◎ビール麦

 ・サチホゴールデン
  従来どおりです。

 

 栽培ガイドラインを参考に種子・肥料・農薬等の準備をお願いします。
 詳しくは最寄りの支店営農経済課へご相談ください。

 

 

ラウンドアップマックスロード
200~500ml10 a + 水50~10010 a

●使用方法
 稲収穫後、耕起前または麦播種前に雑草の茎葉に散布する

●使用回数
 本剤3回以内(グリホサートを含む薬剤3回以内)

●対象
 一年生雑草及び多年生イネ科雑草

 

 

 





大豆はこれからが莢が肥大する重要な時期です

 
 子実を食害する害虫防除と雑草防除を徹底しましょう。

 害虫防除は、薬剤が莢に十分かかるよう大豆専用噴頭を使うと効果的です。ハスモンヨトウは、多発すると甚大な被害を受けることがあります。定期的に圃場を巡回し、ハスモンヨトウの幼虫の食害による食害痕(スカシ葉)や幼虫の発生をみつけたらただちに「ロムダン」などで防除しましょう。

 雑草が多いと、コンバインで収穫するとき子実が汚れて品質を損ねる原因になります。また、日照、風通しの障害となり病害虫の巣となるので早めに抜き取りを徹底してください。

 

 
《大豆の病害虫防除基準》

  使用する薬剤一覧表は本紙先月号または当JA発行「平成30年産大豆栽培こよみ」をご覧ください。

 
※農薬の散布にあたっては農薬ラベルの記載事項をよく読み正しく安全に使用しましょう(特に適用作物名と収穫前日数に注意)。

 ※農薬散布作業を行うときには、防除マスクやめがね、防除着を着用し、熱中症対策に配慮するなど、作業者の安全対策にも十分ご留意ください。

 

 
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