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お役立ち情報コラム

家庭菜園&家庭園芸 (2018年9月)

私の食育日記 かむことの大切さ

 子どもがいると「よくかんで食べてね」という言葉を口にしたことがあるかと思います。最近は、軟らかい食べ物が好まれ、かむ回数もどんどん減っているそうです。現代人が1回の食事でかむ回数は平均約620回、これは戦前の人々に比べると約半分に減っているそうです。しかし、かむことは、体に良いことがたくさんあります。
 乳幼児期によくかんで食べることは、顎や体が丈夫になるだけでなく、脳の発達も促します。咀嚼(そしゃく)運動は脳を刺激して、脳細胞の代謝を活発にして脳の血液循環を良くします。つまりよくかむことで、幼児期に必要な栄養素をより多く脳に送ることができるのです。脳神経系などから発達する子どもの発育には、かむことはとても重要です。
 もう一つ、よくかむことで唾液の分泌が良くなります。唾液は消化を助ける役割がある他、発がん性物質の働きを弱める効果があるともいわれています。さらに、唾液の分泌によって味がよく分かるようになります。私たちの舌の表面にある味蕾(みらい)は、唾液で湿ることで味覚を敏感に感じることができます。薄味を食べてほしい幼児期こそ、よくかんで唾液の分泌を促すことで薄味でも満たされることができるのです。
 よくかむといっても、子どもの歯は大人より弱く、かむことにも時間がかかります。そんな中で周りの大人がそそくさと食べてしまっては、子どももできるだけ早く食べようと、かむことを減らす習慣が付いてしまいます。まずは、周りの大人が意識的にゆっくりと食べ、よくかむことで、子どもも安心して大人と同じようによくかむようになります。大人にとっても咀嚼は脳を活性化し、老化やぼけ防止につながります。子どものかむ回数が気になったら、まずは家族みんなで意識的にゆっくり食べてみると良いかもしれません。子どもが飽きないように楽しい会話も忘れずに。


岡村 麻純(おかむら ますみ) 1984年7月31日生まれ。お茶の水女子大学卒。大学で4年間食物科学を学び、食生活アドバイザーなどの資格を持つ。

ベランダでできるキッチンガーデン  ニンニク(ヒガンバナ科ネギ属)

 ニンニクはユリ科ネギ属に分類されてきましたが、DNAが決める新分類ではヒガンバナ科ネギ属になりました。ネギ属の野菜にはワケギ、タマネギ、ニラ、ラッキョウ、チャイブなどもあります。
 野菜は一般に果菜類、葉菜類、根菜類、豆類に分類されます。ニンニクはタマネギと同じように葉が変化した鱗茎(りんけい)部を食べるので葉菜類に分類されます。しかし、根菜類のダイコンやニンジンと同じように土の中の部分を食べるのですからなかなか納得しにくいですね。
 日本の家庭でもニンニクは欠かせない食材になりました。中国産に比べると、国産は驚くほど値段が高いですね。安心・安全なニンニクをベランダで作りましょう。  ニンニクは「種球」で増やします。植え付け適期は9月下旬から10月上旬です。健全な種球を購入し、その鱗片を一つずつ分けます。
 市販の培養土を深さ15cm以上のプランターに入れます。株間を10 cmぐらい取り
鱗片の発根部分を下に、土に隠れる程度に浅く植え付けます。
 春先になって芽が伸びだしたら1週間に1度1000倍の液肥を水やり代わりに施します。水のやり過ぎは根を傷めるので、土の表面が乾いてからたっぷりやります。   5月下旬から6月上旬に葉茎が半分くらい枯れてきたら収穫します。抜き取ったらすぐに葉茎を10cmくらい残して切り、根も鱗茎を傷めないように切り取ります。数球ずつ束ねて、日陰で風通しの良い所につるして乾燥させます。
 ニンニクは西洋料理や中国料理などの引き立て役として欠かせない野菜です。また、ニンニクは体に良いということでもとても注目されています。米国国立がん研究所が発表しているデザイナーフーズのがん予防効果食品ピラミッドの頂点はニンニクです。
 ニンニクでドラキュラだけでなく、病気も逃げ出すといいですね。


  藤巻久志(ふじまきひさし) 種苗管理士、土壌医。種苗会社に勤務したキャリアを生かし、土づくりに関して幅広くアドバイスを行う。

あなたもチャレンジ! 家庭菜園  茎が球形に膨らみ、見ても楽しいコールラビ

 茎の基部がカブのように球形に膨らむコールラビ。別名を球形カンラン(甘藍=キャベツ)とも。地中海沿岸地方の原産、葉はカリフラワーに似ていますが、キャベツの原始型ともいわれます。
 日本に渡来したのは明治初期と古いのですが、あまり知られていなかったのは食べ方が分からず、和食に合わなかったためのようです。
 味はブロッコリーの茎の部分に似て、こくがあり、癖がなく、歯応えが良く、適度な甘味もあります。皮をむいて4~5mmの薄切りにし、サラダやあえ物、クリーム煮にしたり、油揚げなどと合わせて煮物にしたりと、アレンジしてみると良いでしょう。ビタミンCはカブの3~4倍、カリウムも豊富で、高血圧を予防し、免疫力を高め、美肌効果も期待できます。生育適温は、15~20度、冷涼な気候を好み、キャベツよりも高温や低温に耐える力があるので、栽培しやすい野菜といえます。
 種まきの適期は6月中旬から8月初旬ぐらいまでの夏まきと、9月上旬から10月上旬の秋まきです。
 畑は前もって石灰と堆肥を全面にまき、15~20cmの深さによく耕しておき、種まきの前に、条間50cm、くわ幅の溝に、元肥として油かす、化成肥料を1平方m当たり、それぞれ大さじ3杯を施し、軽く覆土して、種子を2~3cm間隔にまき付けます。
 発芽したら育つにつれて間引き、最終株間を15~17cmぐらいにします。生育の途中2~3回、化成肥料を追肥しましょう。
 3号ポリ鉢に4~5粒まき、育つにつれて間引き1株を残し、本葉4~5枚の苗に仕上げ、プランターに株間15~17cm植えとし球形に膨らむ様子を見て楽しむのも良いでしょう。
 球が4~5cmに肥大した頃、図のように球から横に向かって伸びている葉の葉柄を2~3cm残して切り取り、球の肥大を促します。
 収穫は球径が5~6cmに肥大した頃から逐次行います。大きくなり過ぎると肉質が堅くなるので、取り遅れないようにしましょう。
 球の下部、根元付近は堅くて食べられないので、1~1・5cmは切り除いてください。収穫物は新聞紙に包んで冷暗所に置けば4~5日ぐらいは十分持ちます。

※関東南部以西の平たん地を基準に記事を作成しています。


板木技術士事務所●板木利隆



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