トップページ > お役立ち情報コラム > 家庭菜園&家庭園芸

お役立ち情報コラム

家庭菜園&家庭園芸 (2019年1月)

私の食育日記 離乳食はママからの自立の第一歩

 6カ月になる娘の離乳食がスタートしました。離乳食の始まりは、胸に響くものがあります。以前、助産師さんに、「出産はわが子の自立の始まりだよ。おなかの中でママとへその緒でつながれている赤ちゃんにとって、生まれてくるときがママから離れる第一歩。不安と戦いながら一生懸命生まれて、心も成長をするんだよ」とお話をしていただいたことがあります。離乳食も同じように感じます。私からの栄養だけで生きていたわが子が、食べ物から栄養を取り1人で生きていける準備を始める、まさにわが子の自立の一歩です。
 離乳食は食べる練習だけでなく心の成長でもある。そう思うと、ただスムーズに進めばよいというものでもないと考えます。子どもはそれぞれ。甘えん坊さんだっています。ママから独り立ちしていく準備をし、練習をしていると考えると、苦労する時期があっても当然のことです。
 離乳食の時期が来ても赤ちゃんの消化吸収の力は未熟です。食べ物を口に入れて胃から腸に運ぶ動き、「ぜん動」は大人の半分ほどのレベルだそうです。そのため消化吸収しやすい炭水化物からスタートし、赤ちゃんが飲み込みやすいようトロトロにします。また未熟な小腸では消化しにくいタンパク質は、ゆっくりと順番も慎重に進めます。また塩分も未熟な腎臓には負担になるので、できるだけ薄味にします。
 離乳食は、食べてくれない、周りの子より遅れているなど気にしてしまいがちですが、大切なのはスピードではなく、その子の心身の成長ペースに合っているのかどうか、負担になっていないかどうかです。毎食の様子に左右されず、12年後にしっかり自分で食事ができていればそれで十分なのです。少し時間がかかってしまっても、食べるのを嫌がる時期があっても、自立に向けて戦っているんだ、と思うとそれもまたいとおしく思えますよね。


岡村 麻純(おかむら ますみ) 1984年7月31日生まれ。お茶の水女子大学卒。大学で4年間食物科学を学び、食生活アドバイザーなどの資格を持つ。

ベランダでできるキッチンガーデン  カブ(アブラナ科アブラナ属)

 聖護院カブと聖護院ダイコンは、どちらも白く大きな丸形で、とても似ています。聖護院カブはアブラナ属で菜の花の仲間ですから、花は黄色です。聖護院ダイコンはダイコン属に多い白い花を咲かせます。カブの肌はツルツルですが、ダイコンの肌にはひげ根の跡があります。
 カブは大カブ、中カブ、小カブがあり、色で白カブ、赤カブ、青カブがあります。日野菜カブや津田カブのように細長いカブもあります。在来種も数多くあります。  ベランダで大カブの聖護院カブを作ると、一つのプランターでは23個しか収穫できません。プランター栽培では早生の金町系の小カブが適しています。
 カブはシードバーナリゼーション(種子春化)型といって、種が発芽したときから低温に感応して花芽を分化します。その後の高温と長日によってとう立ちは促進されます。12月でもプランターにビニールトンネルを掛けて保温すれば栽培できますが、とう立ちの心配の少ない3月下旬から種まきしましょう。
 深さ15cm以上のプランターに市販の培養土を入れ、条間10cmに深さ5mm程度の溝を付けて筋まきします。薄く覆土し表土を軽く押さえ、種が流れないようにジョウロでたっぷり水やりします。
 発芽して双葉が開いたら、生育の遅い物、徒長した物を間引きます。順次間引きして、本葉45枚までに株間を10cmにします。間引いたものはみそ汁の具などに利用できます。
 カブに日が当たると、きれいな白色にならないので、土寄せか増し土をします。追肥は水やりを兼ねて、1000倍の液肥を1週間に1回の割合で施します。
 直径45cmになったものから収穫していきます。収穫の遅れは、す入りや裂根の原因になります。カブの花言葉は「慈愛」です。優しい食感を浅漬けやシチューなどにしてお楽しみください。



  藤巻久志(ふじまきひさし) 種苗管理士、土壌医。種苗会社に勤務したキャリアを生かし、土づくりに関して幅広くアドバイスを行う。

あなたもチャレンジ! 家庭菜園 魅力野菜で自家菜園の活性化を

 一年の計は元旦にありといいますが、とかくマンネリになりやすい自家菜園を活性化するために、今年お薦めしたい野菜の種類や品種、育て方などについて考えてみましょう。

早春から夏にかけて
 一番育てやすくて冬から春まで長い間取れるのはナバナです。改良品種の「花飾り」などは耐寒性が強く花ぞろいも良く美味です。
 3月植えのジャガイモは、小粒ながら黄金色で味の良い「インカのめざめ」「インカのひとみ」「インカルージュ」の3兄弟で、話題性もあります。ピーマンは苦味や臭いが少なくキュートな小型で、子どもにも好まれる新品種「ピー太郎」、赤・黄・だいだい色をそろえ、平型の「フルーツパプリカ」などで新しい魅力が加わりました。
 大型トマトを立派につくり上げるのは大変難しいですが、耐病性で育てやすくなった「ホーム桃太郎」「桃太郎ホープ」「麗容」などが味も優れています。
 育てやすくてよく取れる5月まきのつる性インゲンはぜひ取り組んでください。品種は古くから味に定評のあるインゲン「ケンタッキーワンダー」などです。しっかり交差させた支柱を立て、つるが伸び始めたら遅れずに支柱へ誘引し、半月に1回少量の追肥をするだけで、朝夕2回、2カ月ぐらい収穫し続けられ、新鮮な格別な味を楽しむことができます。

夏から秋にかけて
 夏の青物としては、強健で連作にも耐え作りやすい小松菜が一番のお薦めです。身近な菜園なら、抜き取り収穫だけでなく、株をそのまま残して下の方の葉から12枚ずつ葉かき収穫すれば、数カ月以上も長い間収穫し続けることができます。「きよすみ」は強健で夏に強く美味。私の庭先菜園では6月まきで7月下旬から実に8カ月間も取り続け、最後は4月初めにとう立ちしたものを、ナバナ同様におひたしで食べました。
 9月まきの小カブは色白で色つやが良く肉質が緻密で味の良い「たかね」、大きくなってもす入りせず味の良い強健な「耐病ひかり」、上が赤紫色、下が白色でサラダや酢漬けに好適な「あやめ雪」などがお薦めです。ニンジンは芯までオレンジ色になり甘さと風味に優れ、煮物やサラダにして彩りの良い「ベターリッチ」が魅力的です。
 ネギは味を重視した品種を選び、自家菜園ならではの食味を楽しみたいものです。「九条太」を筆頭とし、「下仁田」「松本一本太」など全国的に在来系の味の良い品種があり、それらを考え選ぶことが大切です。「あじぱわー」(全農で筆者育成)は下仁田と湘南の交雑育種系で、その軟らかな味から直売用として評価されてきました。

※関東南部以西の平たん地を基準に記事を作成しています。


板木技術士事務所●板木利隆



バックナンバーへ戻る