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お役立ち情報コラム

家庭菜園&家庭園芸 (2019年7月)

私の食育日記  カルシウムの吸収率

 わが家の娘が1歳になりました。乳児期を卒業してこれからは幼児期。食事も母乳中心から食事中心にステップアップしていくときです。
 そこで気になるのがカルシウムです。カルシウムは生後6カ月ごろまでは母乳からの摂取で十分とされていますが、それ以降は食事からも取り入れていかなければなりません。1日の摂取で推奨されている目安量は1~2歳で男子が450mg、女子が400mg、3~5歳で男子が600mg、女子が550mgです。
 体内においてカルシウムは約99%が骨と歯に含まれます。残りの1%は血液中に含まれ、こちらも重要な役割を果たしています。カルシウムが不足すると骨に貯蔵されているカルシウムを使ってしまうので、骨が弱くなってしまう、また成長不良を起こしてしまうことがあります。
 このカルシウムですが、食品中に含まれている全てを体内に吸収できるわけではありません。比較的吸収率の良くない栄養分で、牛乳中のカルシウムで50~60%。つまり牛乳100gにはカルシウム110mgほど含まれますが、体内に吸収できるのは55mgから66mgほどなのです。それでも牛乳はカルシウムの吸収を助ける成分が含まれているため吸収率は高く、小魚なら30%、野菜では20%ほどです。
 カルシウムは食品に含まれるリン酸と結合して溶けにくくなってしまい、吸収されにくくなります。リンはインスタント食品や加工品に多く含まれます。効率良く吸収するためには、リン酸を取り過ぎないよう注意し、カルシウムの吸収を助けてくれるビタミンDも一緒に取ることです。カルシウムは乳製品や大豆製品、小魚、野菜などに多く含まれ、ビタミンDはレバーやイワシ、サケなどの魚、卵黄などに含まれます。
 ちなみにカルシウムは年齢が高くなるにつれ吸収率が下がるといわれています。大人も子どもに負けず、しっかりとカルシウムを吸収していきたいものです。

岡村 麻純(おかむら ますみ)
1984年7月31日生まれ。お茶の水女子大学卒。大学で4年間食物科学を学び、食生活アドバイザーなどの資格を持つ。


ベランダでできるキッチンガーデン  芽キャベツ(アブラナ科アブラナ属)

 芽キャベツの和名は子持ち甘藍です。子持ちにちなんで、結婚披露宴の料理にも利用されてきました。しかし、スーパーでパック詰めの芽キャベツを買ったことがある人でも、芽キャベツの栽培を見たことはあまりないことでしょう。
 芽キャベツは温暖地で7月に種まきして、12月から翌年の2月まで収穫します。40~60cmに直立した茎から出る葉のそれぞれの付け根に、直径2~3cmの小結球(芽球)を約50~100個付けます。
 芽キャベツは、日当たりの良いベランダであれば鉢で栽培できます。
 4号(12cm)のポリポットに4~5粒ずつ種まきして育苗します。発芽後は順次間引いて1本立ちにし、本葉4~5枚の苗にします。近年はホームセンターで芽キャベツの苗を購入することもできます。
 芽キャベツは株が大きくなるので、10号(30cm)以上の鉢を準備します。鉢に市販の培養土を入れ、真ん中に苗を移植します。乾かないように水やりをし、1週間に1度1000倍の液肥を施します。
 草丈が伸びてきたら90cmくらいの支柱を立てて誘引し、増し土して株が倒れないようにします。
 10月になって結球が始まる前に、黄化した下葉を折り取ります。根元に近い芽球はよく締まらないので、上位部の芽球の充実を図るためにも、早めに取り除きます。
 芽球が膨らんできたら、上部の葉を10枚くらい残し、葉で芽球を圧迫させないために、葉を折り取ります。根元から折ると芽球も取れてしまうので、葉柄は残します。芽球が結球してきたら、下部から順次収穫します。芽球は、お尻に十文字に包丁を入れて、味がよく染み込むようにして、シチューやスープなどの具に利用します。単にゆでて、添え物にもなります。
 芽キャベツは年末には立派な株になります。子孫繁栄を祈って、芽キャベツの鉢をお正月の飾り物として知人に贈ると、喜ばれると思います。

藤巻久志(ふじまきひさし)
種苗管理士、土壌医。種苗会社に勤務したキャリアを生かし、土づくりに関して幅広くアドバイスを行う。


あなたもチャレンジ! 根深ネギの植え付けとその後の管理の要点

 春3月に種まきした根深ネギ(白ネギ)の植え付けは、苗の太さが1cm内外に育った7月中~8月上旬が適期です。
 大きく育った苗は、この頃にネギアザミウマやアブラムシなどの害虫やさび病、べと病などが発生しやすいので、苗床では殺虫剤や殺菌剤を散布して防除しておきます。ネギの葉は薬剤が付きにくいので、展着剤を加えることが大切です。
 苗床から抜き取るには、根元にくわを打ち込み、根をたくさん付けるよう配意して行います。
 抜き取った苗は、大、中、小ぐらいに分けて植え付けます。こうすると畑で土寄せ、追肥をするときに、大きさ別に区別して行うことができ好都合です。
 植え付けに当たっては、まずきちんとした植え溝を作ることが大切です。列の間隔を80~90cm取り、くわ幅の30cmぐらいの深さの溝をきちんと作りましょう。
 溝が崩れないよう上手に作るには、前作が終わったら前作の残さや草などを片付け、耕やさないで表面を硬くしておくことです。
 大きさをそろえた苗は、階級ごとに3~4cm間隔に、壁面に立て掛けるようにして垂直に植え付けます。植えた後、根元に2cmぐらい土を掛け、苗が倒れないよう根元を足で踏み付けておきます。その後すぐに溝いっぱいに稲わら、干し草などを入れ、倒れないよう、また夏の乾燥、防暑を図ります。植え付け時には肥料はまったく与えず、もっぱら新根の発生を促します。
 次は、追肥と土寄せ管理です。
 夏の暑さが遠のき始めるとネギは生育を始め新葉が増えてきます。この頃溝の肩の部分に肥料(化成肥料・有機配合など)を施し、くわで軽く土と混ぜ合わせて溝の中に落とし込みます。
 9月下旬ころからは盛んに生長しますので、15~20日置きに第2回、第3回と追肥、土寄せを行います。全体的には追肥の重点は前半期に、土寄せは後半にし、長い軟白部ができるようにします。
 台風・強雨に見舞われたら、早めに畑を見回り、植え溝内の排水を図ります。ネギの根は乾燥には強いのですが、湿害には大変弱いので、対策は急を要します。風による倒れは曲がりの原因になりますので、できるだけ早めに起こすことが大切です。

※関東南部以西の平たん地を基準に記事を作成しています。
板木技術士事務所●板木利隆


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