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お役立ち情報コラム

家庭菜園&家庭園芸 (2018年5月)

私の食育日記 幼児期からの食育

 食を通して感謝の気持ちを養うことや、マナー、コミュニケーション能力を学ぶことも食育の一つです。私たちは1日3回食事をします。年間にすると1095回。1000回以上の時間を教育や家族のだんらんなど、有効活用していかないのはもったいないことです。
 なかでも食への感謝の気持ちは幼児期から学んでほしいことです。料理をしてくれた人、食材を育ててくれた人、そして十分に食べられるという幸せへの感謝です。その表現にあいさつがあります。「いただきます」とは位の高い人から何かをもらったときに、頭上に掲げていただく、ささげ持つと同じ意味を持った言葉です。また「ごちそうさま」とは、「馳走(ちそう)」=あちこち走り回るという言葉から、走り回って食材を用意してくれた人へ、「ご」と「さま」を付けて感謝を伝えることから生まれた言葉だそうです。感謝の気持ちを理解し、そこから残さず食べることへもつながってほしいです。
 そしてもう一つが食べるときの姿勢です。背筋を伸ばし、足は床か椅子の足掛けにしっかり着くようにし、テーブルとの高さや距離も調整が必要です。姿勢が悪いとかみ方が悪くなり、胃腸に負担をかけてしまいます。どんなに遅くとも小学生ぐらいまでには正しい姿勢を習慣付けないと体に染み付き、直すことが難しくなるそうです。
 正しい姿勢のためには、テレビなどを見ないということも大切です。時々、騒がないようにと幼い子どもに動画を見せながら食事を与えている光景を見ますが、3歳ぐらいまでの食事は親子のスキンシップが大切とされ、少なくとも8歳くらいまではテレビを消して食事をした方が良いといわれています。
 幼い頃に学んだ食習慣を子どもは自然と身に付け、受け入れていきます。小さい頃だからこそ、食事のマナーに気を使い、家族のコミュニケーションの場として大切にしていけたらと思います。


ベランダでできるキッチンガーデン  ミニトマト(ナス科トマト属)

 スキー場のゲレンデに初級者・中級者・上級者向けがあるのと同様に、キッチンガーデンにも難易度があります。大玉トマトは上級者向けです。  トマトの原産地は強日照で乾燥した中南米のアンデス山麓です。日本では弱日照で多湿の梅雨があります。アマチュアでは梅雨を越すのが難しいです。プロの農家でも雨よけやビニールハウスで栽培をして多湿を防ぎます。
 約30年前、国内にミニトマトが流通するようになりました。ミニトマトは大玉トマトと比べ格段に栽培しやすいので、家庭菜園でも普及しました。ミニトマトは初級者・中級者向けで、日当たりと風通しが良ければベランダでも栽培できます。
 トマトの種まきは生育温度の確保が難しい2月なので、暖かくなってから苗を買い求めると良いでしょう。苗の早植えは根付きしにくく、枯れることもあります。地温が上昇する5月に植え付けます。
 トマトの栽培は支柱を立て、人間の背丈まで育てます。茎葉が大きくなるということは、根もそれだけ張らさなければなりません。培養土がたくさん入る10号(30cm)以上の鉢が必要です。
 トマトの栽培で初級者が失敗しやすいのは、水やりと施肥と脇芽かきです。
 水やりが多過ぎると、土の隙間が水で満たされ酸素欠乏になり根が傷み、ひどいと枯れてしまいます。水やりは朝やって夕に土の表面が乾く程度にします。
 肥料が多過ぎると、栄養成長(茎葉が伸びること)がいつまでも続き、生殖成長(花や実が付くこと)が始まらないことがあります。尻腐れなどの生理障害も出やすくなります。追肥は株の様子を見ながら少なめに施します。
 脇芽かきが遅れると、どれが主枝か側枝か分からなくなり、ジャングルのようになってしまいます。風通しが悪くなり、病気も発生しやすくなります。
 真っ赤に完熟したミニトマトを楽しんでください。


あなたもチャレンジ! 家庭菜園  ナスは栄養診断による管理で収量が倍増

 漬けて良し煮て良し、焼いたり揚げ物、生食にと、ナスは大変使い向きの広い野菜。干しナス、焼きナスにすれば長く保存ができることも分かり、いっそう魅力を高めてきました。高温好みなので、強い日差しを受けると紫黒で形の良い果実が連続して収穫でき、大いに食卓をにぎわせますが、次第に株の勢いが弱まり、実止まり悪く、取れなくなり、品質も低下してきます。
 これはいわゆる「なり疲れ」で生育が不調になってきたからです。
 私たちが、お互いに人の顔色やしぐさを見れば健康状態を推測できるように、ナスの健康状態も、葉色や草姿、花などをよく観察すれば容易に栄養状態を診断することができるのです。
 その一番のバロメーターは、図のように花の付く位置と花の形、葉や花の大きさと色具合です。特に花の中を見て、雌しべが雄しべより短い「短花柱花」は、ほとんど落ちてしまい実止まりしません。健全な場合は、花の開いた先に4~5枚の葉が開いていますが、栄養不良株では1~2枚しかない状態になります。畑全面を見渡して花がよく見える状態は、栄養不良といってもよいのです。
 対策としては、まず果実を若取りして株の果実負担を軽くしてやることです。そして追肥で栄養を補給し堅くなった通路付近の、根が伸びる先の方にくわを入れ、軽く耕し通気を図り、乾いていたら灌水(かんすい)や敷きわらをして、吸肥をしやすくしてやることです。
 こうすると数日を経ずして草勢に回復の兆しが表れ、健全な「長花柱花」が多く咲くようになり、茎葉もしっかりして、上方の葉の枚数も増え、よく実止まり、果実の太りも早まり、色つやの良い果実がたくさん取れるようになってきます。
 「なり疲れ」は、ナスの一生の中に3~5回現れることが分かっているので、常に観察を怠らず、早めに発見、対処して軽減するようにしてください。収量の倍増、品質の向上は必ず達成できます。
 もう一つ、生育盛りに入り茎葉が込み過ぎると、日射不足のため果実の色づきが悪くなり、病害虫も発生しやすくなります。その対策として、果実に木漏れ日が当たるぐらいに、余分な葉を摘み取ったり、枝を整理することも大切な手立てとなります。
  ※関東南部以西の平たん地を基準に記事を作成しています。



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