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お役立ち情報コラム

家庭菜園&家庭園芸 (2018年7月)

私の食育日記 子どもと鉄分

 私事ですが、今2人目を妊娠中です。 妊娠中、悩まされるのは貧血です。鉄分不足というと成人女性のイメージが強いですが、実は乳幼児の鉄分不足も多いそうです。
 鉄分は酸素を体全体に送るという重要な役割をしています。神経伝達物質の合成にも関わっているため、脳の成長が著しい幼い時期にはとても大切な栄養素です。幼い子どもでも、鉄分不足になると顔色が悪くなり、注意力が散漫になる、疲れやすいなどの症状が現れます。
 授乳中の産後6カ月くらいまでは母乳からの鉄分で十分ですが、離乳食が始まる頃からは少しずつ鉄分を意識した食事が必要になります。この頃、母乳の代わりにたくさんの牛乳を与えてしまうことによる鉄分不足が多く見られます。牛乳は、おなかは満たしてくれますが、あまり鉄分が含まれておらず吸収も良くありません。鉄分を摂取できるよう離乳食を進めていくことが必要です。
 幼児期に必要とされている鉄分は1日約4~5mg。成人女性が12mgです。鉄分を多く含む食品はレバー、肉類、貝類、赤身の魚、ヒジキ、卵、大豆などが挙げられます。約1mgの鉄分を取るには、卵なら1個、豆腐なら100gです。4mgも摂取するのは難しいことに感じますが、まずは幼児食には毎食、肉、魚、卵、大豆製品などタンパク質を取り入れるように心掛けましょう。鉄分はビタミンCと一緒に摂取すると吸収率を高めてくれます。果物や野菜と併せて摂取したいです。
 2歳の息子は食べ物のえり好みが激しくなってきた時期。レバーを食べてもらうなどは至難の業です。そこで、お肉やお魚は赤身の物を意識的に使い、きな粉や高野豆腐などの大豆製品を小まめに利用し、朝のヨーグルトにはフルーツと一緒にプルーンや全粒粉シリアルを混ぜています。意識しないと不足しがちな鉄分。幼い頃から意識的に食事に取り入れたいです。

岡村 麻純(おかむら ますみ) 1984年7月31日生まれ。お茶の水女子大学卒。大学で4年間食物科学を学び、食生活アドバイザーなどの資格を持つ。


ベランダでできるキッチンガーデン  ニンジン(セリ科ニンジン属)

 団塊の世代が小学校の図工の時間にクレヨンで描いたニンジンは、ゴボウのように長い物でした。大長ニンジンの種はフワフワの「毛付き」で売られていました。昭和40年代になると収穫が楽な短根ニンジンが普及し、種も「毛除」になり、まきやすいコーティング(ペレット)種子も開発されました。
 大長ニンジンは子どもが嫌う野菜の筆頭でした。現在の短根ニンジンは、癖がなく甘味が強い品種が多くなりました。ニンジンジュースが好きな子どもも増えました。  ニンジンの種は独特の香りで、毛除した種はわら草履に似ています。2~3mmの小さな種が土と水と太陽によって、おいしいニンジンになるから不思議です。 そんなワンダーランドをベランダで展開しましょう。短根ニンジンなら深さ20cm程度のプランターでも栽培できます。市販の培養土を入れ、日当たりの良い所で栽培してください。日陰では茎葉ばかりが茂って、根が太りません。
 ニンジンなどの根菜類は移植を嫌うのでじかまきします。5mm程度のまき溝を付けて筋まきします。好光性種子なので覆土はごく薄くします。種が土から水分を吸いやすくするために、表土を軽く手で押します。発芽するまでは土が乾かないように新聞紙を掛けておきます。
 本葉1~2枚になったら葉の密生しているところを順次間引きし、本葉5~6枚のときに株間10~15cmにします。間引きした物はサラダなどにして食べられます。根部の肩が日に当たると緑色に変色してしまうので、間引き後は根が露出しないように土寄せ、または増し土をします。追肥は1000倍の液肥を7~10日置きに施します。
 種まき後3~4カ月で収穫できます。取れ立てのニンジンは葉も天ぷらなどにして食べられます。店頭では売られていないニンジンの葉を楽しめるのは、キッチンガーデンの醍醐味(だいごみ)です。

藤巻久志(ふじまきひさし) 種苗管理士、土壌医。種苗会社に勤務したキャリアを生かし、土づくりに関して幅広くアドバイスを行う。


あなたもチャレンジ! 家庭菜園  暑さ寒さに強く連作もできる小松菜

 在来のカブから分化した漬け菜の一つ。現在の東京都江戸川区の小松川周辺で盛んに作られていたのでその名があります。
 カルシウムを多く含み(野菜の中でも最多、ホウレンソウの3倍強)、鉄分、ビタミンB、Cなどの栄養素も豊富です。
 あくがほとんどないので、ゆでこぼししないでおひたし、汁の具、ごまあえ、生揚げや肉、魚との合わせ炒め、そして漬物にと幅広く使えます。
 耐暑、耐寒性共にあり、連作障害も出にくく育てやすいので、自家菜園にはうってつけ。周年的に栽培してもよい野菜といえましょう。
 一番のまきどきは8月下旬~9月中旬ですが、後述のように6月中旬からでも種まきできます。
 葉形や彩りの異なる多くの品種、系統がありますが近年人気が高いのは丸葉で葉に厚みのある葉色の緑の濃い品種(多くはチンゲンサイの性質を取り入れた改良種)です。
 育て方は、野菜の中ではやさしい部類ですが、寒さ、暑さの厳しい時期の良品取りには元肥に良質の完熟堆肥や油かす、化成肥料などを畑全面にばらまき、20cmぐらいの深さによく耕し込んでおくことです。生育の様子を見て、後半葉色が淡く、育ちが遅いようなら、15~20日置きぐらいに化成肥料と油かすを列間にばらまき、くわで軽く土に耕し込んでおきましょう。
 秋はいろいろな害虫にやられやすいので、早めに薬剤散布をしたり、べた掛け資材を被覆して飛来を回避します。
 収穫は通常葉長が22~25cmぐらいになったら株元から抜き取り、または刈り取りします。
 小規模の家庭菜園では葉をかき取り収穫するのも良いです。私の場合、やや離れた畑ではなく庭先の小菜園の5m長の畝1列に、6月中旬に種まきし、葉をかき取り収穫し、7月下旬から3月下旬まで8カ月の長い間収穫しています。小松菜はとう立ちするまで節間はほとんど伸びず、株元付近の葉が次々と出てくるので、草姿はいつも低いままなのです。3月下旬を過ぎるととう立ちしてくるので、それもナバナ同様に摘み取って食べます。ほろ苦い、さっぱりした味も良いものです。
 この摘み取り長期栽培の品種としては、サカタのタネの「きよすみ」などがお薦めです。

※関東南部以西の平たん地を基準に記事を作成しています。

板木技術士事務所●板木利隆



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