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お役立ち情報コラム

ライフ(2018年9月)

健康百科 てんかんについて

 てんかんという病気は、突然意識を失ったり、けいれんを繰り返す脳の病気です。
 脳には非常に多くの神経細胞があります。これらは通常バランス良く活動しています。ところが、神経細胞の一部に異常な興奮が発生して、周りの神経細胞に拡大したり、脳全体に広がることがあります。その結果、てんかん発作が起こります。
 てんかんは放っておくと、次のような危険性があります。発作から事故につながりやすいこと、それから脳の機能に影響を及ぼすことです。従って、早期に発見して適切な治療を受けることが大切です。
 てんかんはどの年代でも発症します。特に多いのが小児と高齢者です。  小児の場合は、胎児のときの「脳の形成異常」、あるいは出生後の細菌やウイルスの感染による「髄膜炎」や「脳炎」などから発症することがあります。
 高齢者の場合は、「脳卒中」や「脳腫瘍」などの合併症として、てんかんが起こるケースがあります。
 てんかんの診断でまず行われるのは、時間をかけた「問診」です。診察に当たっては、発作の前触れの有無、発作の起こった時間や起こり方を聞かれますから、あらかじめ整理しておくと良いでしょう。
 発作の前触れは、脳の興奮の部位を調べるための重要な情報です。できるだけ具体的に伝えると良いでしょう。代表的な前触れには、上腹部の不快感や、実際には見たことがないのに見たことがあるように感じる「既視感」を繰り返すなど。  問診の次に大切なのは「脳波検査」です。その他、脳のCT検査やMRI検査を行うこともあります。

佐久総合病院名誉院長 松島松翠

お米で健康 お米の栄養って何だろう?

 新米がおいしい季節になりました。お米の栄養というと「炭水化物でしょ」「カロリーばかりで栄養ってないのよね」と言われそうですが、お米にもたくさんの栄養があります。
 お米の栄養の一つは、もちろん炭水化物。これは「糖質」と「食物繊維」に分けることができ、同じお米でも胚芽精米や玄米など精製度が低くなるにつれて食物繊維の量も多くなります。これらの方が、エネルギー代謝を円滑にしてくれるビタミンB群やマグネシウム、鉄などのミネラルも豊富に含まれ体の調子を整えてくれるのです。
 炭水化物ばかりと思われがちですが、実はタンパク質も全体の6%程度含まれています。肉や魚に比べるとアミノ酸バランスが劣るのでもちろんこれらはしっかりと取る必要がありますが、お米に雑穀を入れたり、一緒に合わせる食材でカバーできます。例えば、お米に不足しがちなアミノ酸が含まれているみそ。ご飯のお供であるみそ汁を一緒に取ることで不足分を補給することができるのです。
 パンやスパゲティなどの麺類に比べて脂質が低いという利点もあります。お米はたったの2%ですがスパゲティは約5%、食パンは15%です。さらに、お米はそのまま食べたり、みそ汁などの和食と合わせることも多いですが、スパゲティは油で炒めたり、ソースを絡めたりして塩分や脂質も上がりやすい点を注意しなければなりません。パンも同じでバターやジャムを塗るとさらに糖質や脂質が上がります。ご飯と合わせる食事にすることで、自然と脂質の割合が低くなる組み合わせが多いのです。
 朝食にパンを食べるとご飯のときより腹持ちが悪いときがありますが、それは粉食と粒食の違いです。粉から作るパンよりも粒状のご飯の方が、消化のスピードが緩やかになり腹持ちが良くなります。

管理栄養士・雑穀料理家 柴田真希


お天気カレンダー カスリーン台風

 1947年9月15日、カスリーン台風は、関東の南の海上から房総半島をかすめて三陸沖まで進みました。関東や東北で大雨による大きな被害が出て、災害の記録に残る台風となりました。この台風襲来から今年で70年になります。
 カスリーン台風が接近したときは、勢力は衰えつつありましたが、秋雨前線が停滞しているところへ台風が接近し、湿った空気を送り込んだため前線が活発になりました。台風の動きがそれほど速くなかったことも影響し、雨量が多くなりました。1日の降水量としては、群馬県の前橋や埼玉県の秩父では、いまだに観測史上1位の記録になっています。
 70年前に比べれば災害に強くなっていると思いますが、これほど記録的豪雨になった場合は今でも大きな災害につながる恐れがあります。自分の身の回りに災害の危険がないかを知り、日頃から備えておくことが大切です。

気象予報士(株式会社ハレックス)●檜山靖洋


万一に備えよう わが家の防災 あなたの家の耐震性は大丈夫?

 人的被害を伴う大きな地震が、北海道から沖縄まで、どの地域でも発生し得る日本列島。
 津波が発生する沿岸地域を除き、地震被害の9割近くは家屋内での被害に集中します。逆にいえば、安全な住宅であれば地震被害に遭う可能性は限りなく低くなるということになります。そこで考えなければならないのが、家屋の耐震性です。
 よくいわれるのが「旧耐震家屋といわれる古い家でなければ大丈夫」ということです。確かに1995年の阪神・淡路大震災では、1981年に改正された新耐震基準によって建てられた建物に比べ、それ以前に建てられた建物の被害が顕著であったことから、旧耐震の木造家屋が、直下型地震に対して極めてもろいことが知られています。しかし、新耐震基準で建てられた建物が倒壊しないということではありません。
 昨年の熊本地震では益城町を中心に300棟を超える家屋が倒壊しましたが、旧耐震基準の建物の約30%に当たる225棟が倒壊しました。しかし新耐震基準によって建てられた建物も、約8%に当たる80棟もの家屋が倒壊していたのです。
 新耐震建築といっても当初の建築物であれば36年もの年月がたっており、その耐震性は、絶対に安全といえるものではありません。実は2000年に新・新耐震基準と呼ばれる改正が行われ、改正後は必要な壁の配置、柱とはりの結合金属などを明確にすることで、より地震に強い家屋の仕様が決まっています。
 自宅の耐震性に疑問がある人は保有・賃貸にかかわらず、いま一度その建築年を確かめてはいかがでしょうか。また、旧耐震の建物に関しては自治体での建て替え補償や融資などが行われている場合が多いので、一度、管轄の自治体窓口に相談してみることをお勧めします。

災害危機管理アドバイザー●和田隆昌


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