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お役立ち情報コラム

ライフ(2019年1月)

健康百科 マイコプラズマ肺炎の予防

 最近「マイコプラズマ肺炎」が増えているといわれます。この肺炎はこれまでの肺炎とどう違うのでしょうか。また予防はどうすればよいでしょう。
 肺炎は、細菌などさまざまな病原体に感染して起こりますが、その中でも近年増えているのがマイコプラズマ肺炎です。マイコプラズマとは微生物の一種で、細菌とウイルスの中間ぐらいの大きさをしています。
 マイコプラズマ肺炎の症状は、インフルエンザとも似ていますが、インフルエンザでは突然、高熱や関節痛などが生じるのに対し、マイコプラズマ肺炎では、23日かけてだんだんと症状が強くなるという違いがあります。子どもや若い年代の人に多いのですが、お年寄りにも増えつつあります。
 症状の特徴は、頑固なせきです。たんを伴わない乾いたせきが長く続きます。せきが軽い人もいますが、多くは、夜眠れないほどの激しいせきが出ます。たんは透明か白っぽいたんです。高熱が出ることもあれば、微熱の場合もあります。その他、だるさや関節痛、頭痛、喉や耳の痛みなどが現れることがあります。
 しばしば風邪や他の肺炎と間違われやすいのですが、細菌性の肺炎の治療に使われる通常の「抗菌薬」は効果がありません。せきがなかなか治まらない場合は、医師の診察を受けて、マイコプラズマ肺炎かどうか、きちんと診断してもらう必要があります。
 マイコプラズマ肺炎には「マイクロライド系」や「ニューマイクロライド系」の抗菌薬がよく効きます。予防としては、マイコプラズマの感染を予防するためのワクチンはありませんので、インフルエンザと同じく、手洗い、うがいの徹底と、外出の際のマスク着用など、日常生活の中で注意することが基本です。

佐久総合病院名誉院長 松島松翠

お米で健康 炭水化物はしっかり摂(と)って痩せる

 炭水化物(糖質)は太ると敬遠されがちです。ご飯は太るので、おかずばかりを食べる「糖質オフ」や「炭水化物抜きダイエット」は正しいダイエット法でしょうか。
 クリスマス、年末年始と通常の食事スタイルではなく「晴れの日」の食事が続くと休み明けには、「正月太り」を気にする人も少なくありません。何を食べたか思い出してみると、チキンやオードブル(唐揚げ、ポテト、エビチリ……)、ピザやケーキ、おせち料理(エビ、だて巻き、黒豆、かまぼこ……)など、どれも「おかず」ばかりです。おかずばかり食べているのに、痩せることは難しいでしょう。
 さて、おかずは「タンパク質」源と思って食べていることも多いですが、タンパク質だけではなく、脂質(油や脂)が含まれています。また、糖質オフを気にしていない人の場合、おかずは味付けが濃いので通常はパンや餅、そばなどを一緒に食べることがあります。ご飯物もすしやチャーハンなどはあっても、晴れの日は白いご飯と一緒に食べる機会は少ないでしょう。
 お米は水で炊くだけで食べることができ、油もいりません。お米自体の脂質は2%で、塩分も含まれないとてもヘルシーな食べ物です。
 一方でパンにはバターが含まれていますし、そばや餅も味付けせずにそのまま食べることはありません。おかず続きで、帳尻合わせをする主食からも脂質や塩分を摂ってしまうことになるのです。
 タンパク質が太らずに、炭水化物や脂質が太る栄養素なわけではありません。大切なのはバランスです。おかずが続いたら、翌日はご飯とみそ汁でバランスを整えれば大丈夫です。クリスマスやお正月の料理はおいしくて楽しいもの。晴れの日のご飯はそのときを楽しみ、また楽しいひとときが持てるように前後の食事を整えるように心掛けましょう。

管理栄養士・雑穀料理家 柴田真希

お天気カレンダー 縦じまの天気図

 テレビの気象情報では、天気図で気圧配置の解説をすることがあります。その中で最も一般に広く知られているといってもいいのが「冬型の気圧配置」ではないでしょうか。大陸に高気圧、日本の東に低気圧、西高東低となり、等圧線は縦に数多く並びます。冬は、この縦じまの天気図になることが多いです。
 冬型の気圧配置になると、全国的に北西の風が吹き寒くなります。日本海側は雪が降り、太平洋側は晴れの天気となります。暖冬傾向の冬は、等圧線が縦じまに並ぶことが少なくなります。冬型の気圧配置が長続きせず、寒い日が少なく、日本海側の雪の量も少なくなります。このようなときは、等圧線が横になって並び、横しまになることもあります。冬の典型的な形から外れているということで、私はこれを「よこしまな天気図」と呼んでいます。



気象予報士(株式会社ハレックス)●檜山靖洋


万一に備えよう わが家の防災 大掃除と災害対策

 年末が近づくと多くのご家庭で一斉に大掃除が行われると思いますが、家具を動かすこの時期に災害対策の見直しをやってみてはいかがでしょうか。
 2016年の熊本地震では、人的被害の発生した木造家屋を検証すると、そのほとんどが1階部分の倒壊によるものでした。これは木造家屋は2階部分の重量によって家屋が倒壊してしまうためであり、実際の現場を見ても明らかでした。
 耐震性が低いと考えられる2階建ての木造家屋では、なるべく寝室を2階に配置するよう指導するのはそのためです。また、2階に重量のある書庫などの荷物を詰め込むことで、家屋の耐震性が大きく損なわれることになることも知っておきましょう。事前に2階の荷物の整理をやっていたために倒壊を免れた、という事例も存在します。断捨離が命を救うということもあるのです。
 過去の大きな地震発生時には、家具が凶器となって人に被害をもたらすケースが数多く発生しています。家具の配置換えや固定などの見直しなど、まずは寝室だけでもやっておくことが家族の安全を図るのにとても有効です。さらに大切なのが避難経路の確保です。地震や火災の発生時に、廊下や玄関、またはベランダなどに退路をふさぐような荷物があると避難が遅れ生死に関わります。マンションなどの集合住宅では玄関へと避難できない場合、ベランダ方向の避難経路も必要です。先日、消防士さんとの会合の中で「火災現場で被害が大きくなる家は、荷物が整理整頓されていない家が多い」というお話を聞きました。コンセントなどにほこりがたまることで、火災が発生することもあります。年末に限らず、日々の整理整頓は災害被害から身を守ることにつながることを知っておきましょう。

災害危機管理アドバイザー●和田隆昌

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