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お役立ち情報コラム

ライフ(2019年3月)

健康百科 低温やけどを防ぐ

 低温やけどは、湯たんぽや使い捨てカイロなどで、あまり熱くないのにやけどを起こしてしまうことをいいます。
 低温やけどを起こしやすい部位は、くるぶし、すねなど、皮膚のすぐ下に骨がある部位です。低温やけどは、皮膚が多少赤みを帯び、小さな水泡ができたりする程度で、外見上の変化もあまりなく、また痛みも少ないために、ただの軽いやけどだと考えられがちですが、実際はやけどの変化が皮膚の奥深いところまで達していることが多く、簡単には治りません。
 低温やけどの予防法を説明しましょう。まず湯たんぽですが、タオルでくるむとずれて湯たんぽが直接皮膚に触れることもあるので、厚手の布製の袋を作って、それに入れるようにします。それでも低温やけどを起こす場合もあるので、就寝前に早めに布団に入れて布団を温めておき、就寝時には布団から出すようにするのが最適です。
 使い捨てカイロは肌に密着させないで、衣類の上から当てるようにします。電気敷布の上に寝るときは、くるぶしやかかとの下にクッションを入れます。できれば、就寝前に早めにセットしておいて、就寝時に電源を切るか、タイマーで12時間で切れるようにします。
 電気こたつでは、寝入らないように家族の人も気を付けてください。脳卒中による、まひや糖尿病、認知症などで感覚が低下している人や、暖房器具をよく使うお年寄りや冷え性の人は、より低温やけどの危険がありますので注意しましょう。

佐久総合病院名誉院長 松島松翠

お米で健康 かむことは食べるエクササイズ

 「運動」や「エクササイズ」というと、筋力トレーニングやジョギングなど体を動かさないといけないと感じる方も多いですが、食べることでもエネルギーが消費されることをご存じでしょうか。食べているだけでエネルギーが使われるとはうれしいですが、食べ方次第で、これがうまく使われなくなってしまいます。
 食事をすると消化・吸収されて体内に取り込まれますが、「消化」とはどこからがスタートでしょうか。腸に入ったとき? 胃まで届いた瞬間? 口の中に入れてかんでいるとき?
 実は、これら全て不正解で、答えは「おいしい」と感じたときからです。キッチンから煮物の良い香りがしてきたり、目の前に照り良いステーキが運ばれてきたりしたら、自然と唾液が出てきます。これは消化器官が食べ物を受け入れる準備を整えてくれているサイン。消化器官がしっかりと動くことで食事によって使われるエネルギー(食事誘発性熱産生)が増えます。
 しかし「食べるのが早い(早食い)」「何かをしながら食べる(ながら食い)」「いつも食べる物は一緒」「1人で食べる」という行為は食事誘発性熱産生がしっかりと使われません。
 しっかりとかむことも同じです。スムージーやポタージュのようなスープだけの食事ではすでに消化しやすい状態のため胃や腸がしっかり動くことができません。これらは調子の悪いときや食事がしっかりとできなくなったときに食べる流動食と同じ。しっかりとかめる食事を選ぶことも大切です。粉食であるパンや麺類をしっかりかもうとするのはなかなか難しいもの。口の中に入れて数回かんだら飲み込んでしまいます。しっかりかむならやはり粒食のお米。さらによくかんで食べたいときは雑穀や玄米を入れて炊いても良いかもしれません。
 かむことは食べるエクササイズ。エネルギーが使われるだけでなく、しっかりとかめば顎周りのストレッチにもなり表情がすっきりします。

管理栄養士・雑穀料理家 柴田真希

お天気カレンダー 山火事が多い季節

 2017年の全国の火災発生件数を月別に見ると、3月が最も多くなっています。また、その火災の中でも春先は山火事が多く発生する季節です。降水量が少なく、空気が乾燥しやすい上、山焼きなどの山の手入れが始まったり、山菜採りで山に入る人が増えたりするためです。
 199137日には、茨城県日立市で大規模な山火事が発生しました。その日は冬型の気圧配置が強まり、北西風が強く吹いていました。さらに、水戸市で最小湿度16%を記録するなど、空気はカラカラに乾燥していました。
 気象庁は、数日前からの湿度を考慮に入れて計算される「実効湿度」と当日の「最小湿度」を基に乾燥注意報を発表します。つまり、木材がどれくらい乾いていて燃えやすいかどうかが基準ということです。乾燥注意報が出ているときは、いつも以上に火の取り扱いに注意しましょう。


気象予報士(株式会社ハレックス)●檜山靖洋


万一に備えよう わが家の防災 ハザードマップの種類と使い方

 「ハザードマップ」という言葉をご存じでしょうか。「ハザード」は英語で「危険」を意味していて、地域における災害時の危険箇所を示すものですが、全国で名称を統一しているわけではないため「防災マップ」などと混同されている方も多いと思います。「ハザードマップ」にはいくつかの種類があり、主な物に「津波ハザードマップ」「地震ハザードマップ」「火災ハザードマップ」「土砂災害ハザードマップ」などがあります。全ての自治体(市町村など)にこれらが備わっているわけではなく、その地域で最も危惧される災害に対して「津波到達地域」や「危険箇所」など地域にあるリスクの大小が地図上に示されています。これに対して「防災マップ」は、地域の避難場所、避難所、消防署などが地図上で明記されているもので、地域の危険度は示されていません。まずはご自分の住む地域の自治体でどんなハザードマップがあるか問い合わせてみましょう。多くの自治体ではホームページから閲覧・入手可能になっています。
 地域のハザードマップを入手したら、まずは自宅周辺にどのような災害リスクがあるのかを確認しましょう。ハザードマップは地域における災害リスクの大小を表しています。自宅から避難場所への避難経路を決める際にも必要です。災害は海・川・山・高低などの自然環境や木造家屋の密集度などに影響されますが、普段から地域に存在するリスクを確認して、準備しておくことこそが被災リスクを減少させることになります。自治体によっては公開していない場合もありますので、全国のハザードマップは、国土交通省ハザードマップポータルサイト※で確認してみましょう。

https://disaportal.gsi.go.jp/

災害危機管理アドバイザー●和田隆昌

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