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お役立ち情報コラム

ライフ(2018年11月)

健康百科 欠陥の老化とその予防

 血管の老化というのは、主に動脈硬化のことをいいます。誰でも年を取ると動脈硬化が進んできますが、ただ加齢だけでなく、生活習慣や病気が深く関係しています。
 動脈硬化が起きた場所では、血管の内膜が傷つきやすくなり、傷が付くと、その傷をふさぐために血栓(血液の塊)ができやすくなります。この血栓が血管に詰まったり、剥がれて血流に乗って別の場所の血管に詰まったりすると、深刻な病気を引き起こします。
 例えば、心臓の血管(冠動脈)で詰まれば心筋梗塞を、脳の血管で詰まれば脳梗塞を発症するのです。
 動脈硬化を起こしやすい人は、脂質異常症(血清コレステロールが高い人)、高血圧、糖尿病、内臓脂肪型肥満、喫煙している人などが代表的です。
 血管の老化を予防するには、具体的にいうと脂質を取るときに、牛ばら肉や鶏皮、ベーコン、バターなどに多く含まれている飽和脂肪酸、悪玉(LDL)コレステロールの取り過ぎに注意することです。
 一方、積極的に取りたい脂質は、魚の脂に含まれている不飽和脂肪酸です。不飽和脂肪酸は血栓を出来にくくしたり、中性脂肪を減らしたり、血圧を下げる効果があります。
 魚の中でも特にサンマやイワシ、サバなどの青背の魚には、血栓を出来にくくする不飽和脂肪酸が多く含まれているといわれてます。
 その他、大事なこととしては、食べ過ぎによる肥満にも注意が必要です。内臓脂肪型肥満の人は、そうでない人に比べて脳梗塞を起こす確率は1・6倍、心筋梗塞を起こす確率は2倍に増えたという実例があります。食生活の見直しが重要です。

佐久総合病院名誉院長 松島松翠

お米で健康 便秘解消にヨーグルトよりご飯食

 寒くなってくると、冷えが原因の便秘が増えるといわれています。便秘予防にヨーグルトを食べるという方法もありますが、朝から冷えた体に冷たいヨーグルトを食べると余計に体を冷やして改善につながらないこともあります。ヨーグルトには乳酸菌が含まれていてこれが腸内環境を整えてくれるのですが、乳酸菌はヨーグルトだけに含まれているものではありません。   例えば、調味料のみそ。みそ汁の他、さまざまな料理に利用されますが、みそは大豆を米や麦などのこうじを使い、発酵させて造るので、乳酸菌が含まれています。ダイコンやキュウリなどをぬか床に入れて発酵させて作るぬか漬けなどのお漬物にも含まれています。
 ヨーグルトのような動物性乳酸菌に比べ、みそや納豆、ぬか漬けのような植物性乳酸菌は酸に強く生きたまま腸に届くのが特徴です。腸内での生存率も植物性乳酸菌は動物性乳酸菌の10倍ともいわれています。効果としては、便秘の改善だけでなく、免疫活性作用、発がん性物質の排出・分解、病原菌感染の予防などが挙げられます。
 そしてこの効果を上げてくれるのが、ご飯や野菜などに含まれるオリゴ糖。乳酸菌の餌となり、腸内フローラ構成を健康的なバランスに改善し維持する効果が期待できます。
 納豆も納豆菌で作られる発酵食品で便秘などの改善に役立ちます。まさに朝食でご飯、野菜たっぷりのみそ汁、納豆、ぬか漬けといったシンプルな和食はおなかの調子を整えてくれるのです。
 そして、パンに牛乳、ヨーグルト、サラダのような洋食よりも和食の朝ご飯の方が食べた後、体が温まりそうですよね。朝は和食にすることで便秘と冷えを改善し、この冬を乗り切りましょう。

管理栄養士・雑穀料理家 柴田真希

お天気カレンダー 小雪?冬の第2小節へ

 11月22日は二十四節気の「小雪(しょうせつ)」です。気温が下がってきて雪がちらつき始める頃という意味です。初雪の平年日は、北海道では10月下旬の所が多く、東北北部で11月の前半、東北南部や北陸は11月後半で、まさに小雪のころとなっています。関東から西は12月以降の所が多いですが、2016年には東京で11月24日に積雪を観測するなど、いつもより早い雪が話題になりました。
 雪が降るときの上空の気温は、1500m付近でマイナス6度以下、低気圧が通る場合は、これより高くても雪になることがあります。11月初旬、立冬を過ぎると冬型の気圧配置となり、冬の季節風が吹き冬が始まります。そして、雪がちらつき始める所が増えるのが小雪です。冬のリズムは、小雪を過ぎると、第2小節といったところでしょうか。



気象予報士(株式会社ハレックス)●檜山靖洋


万一に備えよう わが家の防災 気象情報の「キーワード」に注目

 今年は豪雨による洪水・土砂災害が例年になく多い年です。
 少し前まで東北・北海道には台風が来ない、北海道には梅雨がない、などという「常識」があったのですが、それを覆すように、東北・北海道を迷走台風が襲い、多雨、集中豪雨などでの被害が見られます。
 気象庁の発表においても被害が起きるたびに各地で「観測史上最大」という言葉が聞かれるようになりました。実際に単位時間の最大降水量は全国的に増加傾向にあり、10年前とは明らかに変わってきています。しかし豪雨が発生したときには「積算降水量(24時間、72時間降水量)」の方にも注意が必要です。
 河川の決壊や土砂災害の発生はこの「積算降水量」が大きく影響します。また「ゲリラ豪雨」「爆弾低気圧」「線状降水帯」などという言葉も最近聞くようになった新しい用語(正式な気象用語ではない)であり、被害の発生しやすい気象条件の際に報道でも使用されます。
 暖気と寒気がぶつかったときに起きる「大気の不安定な状態」も、積乱雲が伴うことにより、集中豪雨、強風、竜巻、ひょうなどが発生し、農作物にも大きな被害が発生します。報道でこのような語句を耳にした場合は、すぐに自分の地域に影響があるかどうかを確認しましょう。
 気象情報は、新しい気象衛星と情報技術の進歩によって以前よりも格段に正確で、より早い事前の情報を提供できるようになっています。ところが、情報を受ける側が、積極的に情報を取り、素早く行動することがなければ被害を減らすことはできません。気象災害による人的・物的被害を最小限にするには、気象情報をいかに早く入手するか、そして自治体の発表だけに頼らずに、自主的に自らの安全確保のために動くことが求められます。

災害危機管理アドバイザー●和田隆昌


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