Agri Navi

水稲・麦・大豆などをご案内します

今月の農業(2024年1月)

水稲(きらみずき)


収量、玄米外観品質および高温登熟性に優れる

 

「きらみずき」の特徴は
●「にこまる」を母、「滋賀69号」を父として滋賀県農業技術振興センターで、13年の歳月をかけて開発されました。
●成熟期は、「日本晴」より2日遅く、「秋の詩」より4日早い、中生の晩熟期です。
●収量性や玄米外観品質、耐倒伏性、高温登熟性に優れ、台風や高温条件下で安定した生産が可能です。
●食味は「コシヒカリ」と同等以上のおいしさ。

 大粒でしっかりとした食感、すっきりとした瑞々しい甘さが強みで、噛むほどに甘さが広がります。食味官能検査では、「コシヒカリ」と同等以上の評価を得ています。

「きらみずき」の食味官能評価 滋賀県農業技術振興センター調べ(2020)
注)供試材料はいずれも滋賀県産


栽培方法
●①または②の条件で栽培し、「滋賀県環境こだわり農産物」の認証を受けたもの
 ①「化学肥料(窒素成分)や殺虫・殺菌剤(化学合成農薬)を使用しない栽培」
<肥料>本田において無化学肥料で栽培
    ア)有機質肥料の利用、大豆・野菜跡等の活用、たい肥・緑肥等の活用等
<農薬>原則、殺虫・殺菌剤(化学合成農薬)を使用しない栽培
    ア)除草剤は使用可能
    イ)過去に病害虫が多発した地域(ほ場)を避け、予防的防除(箱施用剤等)を削減
    ウ)畦畔草刈り+色彩選別機の活用で、カメムシ防除の削減
 ②「オーガニック栽培」(有機JAS認証を受けたもの)





令和6年産の栽培方法について
●土づくり  
・堆肥や土づくり資材を施用し、地力向上に努める。
・有機物分解による還元障害や縞葉枯病対策のため、早期に耕うんをする。
●移植  
・移植適期:5月10~20日  
・栽植密度:50~60株/坪
●施肥  
・生育期間を通して葉色が低下しないように生育後半まで葉色の維持管理を行う。



栽培申し込み
●栽培を希望される生産者は、各営農振興センターに申請書を下記までに必ず遅れないようにご提出の程よろしくお願い致します。
提出期日:  令和6年1月15日(月)まで(厳守)
●提出書類:栽培申込書(別紙様式1)
●種子の販売 令和6年2月中旬~下旬  
 ※JAグリーン近江では、発芽苗(指定日)のみ取扱致します。
 ※申込が種子供給量を超えた場合は、面積の調整をさせていただく場合があります。


 

排水対策

●麦類は、出穂後に湿害にあうと品質が著しく悪くなります。降雨後の表面水が畦面に1日以上滞留しないよう排水対策を徹底しましょう。特に、積雪のあとは融雪水がいつまでも残ることのないよう注意してください。

施 肥

●12月~1月の追肥がまだの場合には遅れないよう施用してください(元肥に「麦パンチ」「麦将軍」「麦用セラコートR2500」を基準どおり施用した場合には今回の追肥は不要です)。
●穂肥の時期は、小麦「びわほなみ」は2月上中旬です。大麦「ファイバースノウ」・ビール麦「ニューサチホゴールデン」は2月下旬です。

除 草

●MCPソーダ塩
 カラスノエンドウ・スズメノエンドウ等が毎年多発する圃場では、MCPソーダ塩が効果的です。使用時期は、麦の幼穂が約1mm、草丈20~25cm位の頃です。分げつを抑制する効果があるので、茎数を確保してから散布してください。小麦の生育が平年並みの場合には2月末~3月上旬頃に、雑草によくかかるように散布してください(雑草発生前では十分な効果が期待できません)。また、散布直後に降雨にあうと効果が低下します。高温、晴天時に散布すると効果的です。

●ハーモニーDF
 スズメノテッポウ、1年生広葉雑草などに効果的です。ハルタデ防除の散布適期は小麦の幼穂形成期~穂ばらみ期です。小麦の生育が平年並みの場合には2月末~3月中旬頃です。
播種時にハーモニー細粒剤Fを使用した場合にはこの薬剤は使用できません。

●バサグラン液剤
 イネ科をのぞく1年生雑草に適用、雑草3~6葉期が散布適期です。
*農薬は容器のラベルにある記載事項をよく読み、正しくご使用ください。
*詳しくは、令和6年産栽培暦・資材申込書をご参照ください。また、当JA担当者にお気軽にご相談ください。



農薬の使用は正しく安全に!

5月~6月頃は水田で農薬を使用する機会が多くなります。以下の事項に留意の上、正しく安全に使用しましょう。

・農薬を使用するときは、ラベルに記載されている適用作物、使用時期、使用方法等を十分確認し、容器等に表示されている使用基準を守りましょう。
・農薬による危害や悪用を防止するため、農薬は鍵のかかる場所に保管しましょう。
・農薬の誤飲による中毒事故発生を防止するため、農薬やその希釈液、残渣等を飲食品の空容器等へ移し替えないでください。
・農薬を散布するときは、周辺住民や通行車両等に農薬が飛散しないよう注意しましょう。
・公共施設、住宅地などの周辺で、広範囲に農薬を散布するときは、飛散防止対策を徹底し、事前に農薬を散布する日時、使用農薬の種類等を記した書面や看板等により周辺住民や施設利用者等に周知しておきましょう。
・無登録農薬等は農耕地には使用できません。また、「非農耕地用」と表示された除草剤は、類似成分であっても農地には使用できません。
・農薬散布を行なうときは防除衣、手袋、目がね、マスク等、散布作業に適した服装で従事し、睡眠不足や体調のすぐれない時は散布作業に従事しないようにしましょう。また、「散布作業中の飲食や喫煙、農薬散布後の飲酒」を避けるなど、散布作業を行う人の健康管理にも十分留意しましょう。

 作業確認を徹底し、農作業事故を防止しましょう!

  農作業中の熱中症にも注意しましょう!
  こまめな水分補給・休憩や通気性の良い衣服の着用など、熱中症対策を行い、日中の暑さに備えてください!



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